【理論と実践】貢献感が人間関係を勇気づけるエネルギー
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令和4年9月11日 病院経営の理論と実践 1582号
■貢献感が人間関係を勇気づけるエネルギー
中神勇輝(なかがみゆうき)
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こんにちは。中神です。
苦手な人とうまいこと付き合うために。
本日も、読書の紹介です。
ご紹介する本は、
「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」
前回までは、特に人間関係で問題になりそうな「人間の性質」について確認できました。
今回は実際の対処方法、考え方について、です。
ある意味、一番知りたいこと、と言っても良いですね。
◆まず結論です。
貢献感を高めることが人間関係における勇気づけになる。
組織という観点では、有難うの感謝の言葉が周りを勇気付けて、組織力を高める。
◆では、内容を紹介していきますね。
・1つ目は、
自分の不完全さを受け入れること。
相手の不完全さを許すということ。
不完全な人はいます。
そして、その不完全な人を見て「あれ、どう思うよ」と否定する人もまた、不完全。
そういった人間臭さを愛するということを勧められています。
・2つ目は、
貢献感の大事さです。
これは、自己満足でOKです。
相手に依存しないで、高めることができるのがポイントです。
私は、周りに貢献できていると思えるかどうか。
その時、貢献につながることを、行えていることが大事ですね。
それを周りがどう受け取るか、どの程度感じるかは、私の管理できない部分です。
気にし過ぎても良いことはありません。
(独りよがりが過ぎるのは、よくないですが・・・)
・3つ目は、
共同体を大事にすることについて、前回、触れました。
でこれは、小さい共同体の上司や先生から理不尽なことを言われても、
従わないといけない、ということではないです。
反対意見を言っても良いです。
そんな時は、自分が所属する小さな共同体でなく、
より大きな共同体で物事を考えると良いです。
社会において有用な人間になる、価値のある人間になれば良い。
そう思いましょう。
ただ、今いる組織・会社をやめることを目的(理由)として、
上記の思考に陥っていないかは要注意です。
自分の価値を高めること、より広い視点を持つことと、
会社をやめたい、と思うことは別物です。
・4つ目は、
貢献感と自分への価値を持つことが大事です。
これが勇気を持つことにつながります。
そして、勇気を持つことは、自分で努力しなければいけないことのように思いますが、
実は周りから勇気づけることもできます。
それが、感謝です。
私が発する感謝が、周囲の勇気づけにつながります。
褒めるのは、上から目線。
感謝は、横から目線。
例えば、「この資料、良い出来ですね」というのも良いかもしれませんが、
「資料作成してくれて嬉しいです、参考になりました!有難う!」と言う。
これが大事ですね。
・5つ目は、
できていることに目を向けること。
とかく人は、欠点に目が向きます。
資料の出来栄えは、80点。
至らない点が、20点。
まず80点に着目すれば良いのに・・・。
20点の部分だけに着目して、指摘する。
これでは、勇気づけられません。
むしろ、勇気が挫かれます。
ここで、人間の習性について。
人は、指摘することで、自分の優越感を高めようとします。
そんな習性があります。
自分はどうか。
そうならないように、他人のできている点に着目したいですね。
・6つ目は、
ユーメッセージでなく、アイメッセージが大事。
命令口調でなく、お願い口調が大事。
(お願いされた)自分に選択肢がある。
それだけで、人は、やる気になります。
・7つ目は、
失敗に対し、原因を追及せず、
解決策を考えてみよう、と提案してみること。
「いやいや、原因が分からないと対策も考えられないのでは」
と思いました。
しかし、どうしたら良いかという対策を考えようとしたとき、
自ら、問題点を振り返ることになるでしょう。
WHY思考、でなく、HOW思考。
他人から言われて、原因を追求させられるより、
自分から追求しようとする方が前向きですよね。
卵が先か、鶏が先か、と言われますが、自らすることが大事ですね。
ということで、3回に渡って紹介してきましたが、
参考になりましたでしょうか。
よき人間関係の構築のヒントになれば幸いです。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)