【理論と実践】臨時に生じる収益・費用と税金と

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令和4年12月13日 病院経営の理論と実践 1675号

■臨時に生じる収益・費用と税金と

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

勘定科目シリーズ、損益計算書関係の最後になります!
損益計算書は、利益が出たかどうか、を示す大事な計算書類です。

(以下厚労省ホームページ参照)
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/igyou/igyoukeiei/houkoku/14beppyou.html

この他、欠かせないものに、貸借対照表というものもあります。
それは明日から確認していきたいと思います。

○臨時収益
・固定資産売却益固定資産売却益
固定資産の売却価額がその帳簿価額を超える差額

・その他の臨時収益
前記以外の臨時的に発生した収益。

経常的ではない、まさに臨時、といった項目ですね。
固定資産の売却は、早々生じるものではありません。
売却額が帳簿価額と比較して高いか低いかで、収益とするか、費用とするか分かれます。
キャッシュを生み出す、という点では同じ金額が手元に入りますが、
市場価格が下がっていれば、書類上の価格より安くなります(安く買い叩かれます)。
需要と供給の関係ですね。
その分は、「損」として計上されます。

○臨時費用

・固定資産売却損
固定資産の売却価額がその帳簿価額に不足する差額

・固定資産除却損
固定資産を廃棄した場合の帳簿価額

臨時収益と触れた通り、固定資産の売却や除去など、通常では見かけない項目です。
使わない資産は、スペースの無駄を生みます。
それらが売却できない場合は、除去します。
書類上としては価値があるが、買う人がいないため、捨てることは勿体無いです。
だからこそ、投資は適切に行う必要があると思いますね。

・資産に係る控除対象外消費税等負担額
病院の負担に属する控除対象外の消費税及び地方消費税のうち資産取得部分から発生した金額のうち多額な部分

資産取得によるもので、金額が大きい場合、ということですね。

・災害損失
火災、出水等の災害に係る廃棄損と復旧に関する支出の合計額

同じく、臨時、ですね。しかし、有り得る項目です・・・。

・その他の臨時費用
前記以外の臨時的に発生した費用

○法人税、住民税及び事業税負担額
法人税、住民税及び事業税のうち、当該会計年度の病院の負担に属するものとして計算された金額

これが結構大きいですね。
法人税や住民税で、利益の30%を納付する、となると、どうでしょう?
2億円利益があれば、6000万円、3億円利益があれば、9000万円です。
この税金を納付した後の利益が、医療機関の手元に残るお金になります。
(減価償却費などを考慮すると、正確な表現ではありませんが、単純化です)

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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