【理論と実践】日本経済全体の中の医療業界
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令和5年1月11日 病院経営の理論と実践 1704号
■日本経済全体の中の医療業界
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
最近は、中小企業白書を通して、医療・介護業界を知る、という進め方をしています。
今日は、「中小企業・小規模事業者の動向」より「我が国経済の現状 」について。
●実質 GDP 成長率の推移と業況判断DI(Diffusion Index)
・2021年は前年比1.6%増。
2021 年第4四半期は前期比 1.1%増とプラス成長。(その多くは民間最終消費支出)
・業況判断DI(Diffusion Index)
業況判断DIとは、最近の業況について「良い」と答えた企業の割合(%)から
「悪い」と答えた企業の 割合(%)を引いたものである。
2020 年第2四半期を底に回復傾向あり、2021 年第4四半期には全産業でプラスに転じた。
とあります。
コロナ禍の影響を、医療機関だけでなく、日本全体で捉えるとどうか?
概況を確認する良い機会となりました。
2020年4月前後は、医療機関の受診控えも目立ちましたが、元に戻りました。
コロナの流行具合によっては、なお忙しい医療機関も多いです。
どちらにしても日本全体としては、回復傾向。
しかし、コロナ禍前には完全には戻りきっていない、という状況がありますね。
●鉱工業、非製造業や広義のサービス業、消費の動向
・「鉱工業生産指数」による、鉱工業の生産活動の状況
2021 年は、7月から9月において再び低下した後、
10 月から上昇し持ち直しの動きが見られているが、 足元では、供給制約などが下押し。
・「第3次産業活動指数」による、非製造業や広義のサービス業の状況
2020年5 月にかけて大幅な低下となった。
その後、回復傾向にあったものの、
3回目の緊急事態宣言が発出 された直後の2021 年5月には一時的に低下。
・内閣府「消費総合指数」による、消費の動向
2020 年5月を底に上昇に転じたものの、6月以降は上昇と低下を繰り返している。
足元では、依然として感染症流行前の水準には戻っていない。
とあります。
鉱工業の生産活動について、「供給制約」が下押し、とあります。
医療材料等はそこまで大きな変化はありませんが、水道光熱費は上がってきています。
じわじわと、そして急激に影響が出てきています。
非製造業やサービス業は、緊急事態宣言などの影響を大きく受けていることを改めて実感します。
その中、テイクアウトなどの販売方法が増える、など、対策を立ててきました。
医療機関なら、オンライン診療など、でしょうか。
WEB会議やWEB研修も増えました。
変化に対応できるかどうかは、今後も求められる企業・医療機関の資質と言えますね。
上記に関連して、消費も同じく、戻り切っていないですね。
病院は、概ね戻った医療機関が多いでしょう。
日本全体の状況を踏まえ、医療機関がどのような状況か、引き続き、確認したいと思います。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。