【理論と実践】経営改革にとって、デジタル化と組織編成は、両輪でした?(病院羅針盤2023.1)

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令和5年2月12日 病院経営の理論と実践 1736号

■経営改革にとって、デジタル化と組織編成は、両輪でした?(病院羅針盤2023.1)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜最近のブログのテーマ〜

・平日は、中小企業診断士関係
・土日は、医療・介護経営関係

今日は日曜日ですので、医療・介護関係です。

〜今日のテーマ〜

今回は、二つの記事から、学びをシェアします。

「病院羅針盤 経営者に聞く」
「進む医療DXにどのように対応するのか」

ですね。

●最初は、「病院羅針盤 経営者に聞く」について、美濃市立美濃病院の事例の一部です。

経営改善の取り組みとして、
目の前の課題を一つ一つ解決するための目的達成型の委員会の設計が印象的でした。
業務が現場に根付いた後、解散する、というスピード感の早さを感じる内容です。

そして、それを支えたのは、以下の内容と感じました。

医局会の内容、経営会議の内容、すべて共有した、とのこと。
元々、経営数値について透明性のある(公開される)市民病院ならでは?ということもあるかもしれません。
なかなか踏み切れないものです。
職員との関係性を踏まえ、どこまで見せるのか、という永遠の課題ですね。

デジタル化と結びつけたいのは、この後の内容です。

その共有方法は、例えば、朝礼、ミーティングを毎日行っていくこと。
そして、話し合った内容はすべて文書化し、職員等が見る画面等で、
テロップに流して、こまめに知らせていく、という点です。

単発だったり、アクセスしにくい場合、どうしても情報から疎遠になります。
アクセスしなくても、目に入る、これがポイントだと思います。
その一つの手法として、DX化は必須です。

●次は、「進む医療DXにどのように対応するのか」について。

記事は2つに分かれていて、1つ目の記事では、

・オンライン診療・電子処方箋・オンライン服薬指導の3点セットのこと。
・電子カルテの共通化・クラウド化のこと。

この2つが大きなテーマでした。

診療録管理体制加算の施設基準の届出事項の1つに、
電子カルテの標準規格HL7FHIRの実装が加えられていることからも、
今後、共通化が進んでいくことは大きな流れでしょう。

2つ目の記事です。

「DX化の現状把握のポイント」と、「DX遂行体制の整備」の2点が心に残りましたね。

「DX化の現状把握」のポイントについて、

・デジタル技術を持った人材の把握
・自施設の情報システム・インフラ基盤の整備状況

ヒト・モノ・カネ・情報が経営資源と言われて、久しいです。

現存するシステム・新規のシステムを生かすも殺すも、ポイントはヒトです。
ヒトという資源がどの程度存在するのか、貴重な情報です。
ヒトとは、つまり組織です。
それらのヒトが活きる組織を構築したいものです。
活用可能な情報資産を柔軟に組み合わせて最適解を導くことが求められます。

「DX遂行体制の整備」については、3つのポイントが挙げられています。

・病院経営層からのトップダウン組織
・内部外部問わずの人材確保
・人材育成を意識した組織体制

トップダウン組織を作るのは、立場上、なんともし難いところがあります。
ただ、人材確保や組織体制について、ある程度、提案しやすい部分でもあります。

頑張れるところから、ちょっと頑張ってみましょうか。
一つ一つ・・・。
それが波紋となり、広がっていくことでしょう。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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