【理論と実践】2022年度の総括と、2023年度への展望(病院羅針盤2023.03.15)
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
ご友人等へのメルマガ紹介はこちらから。
https://www.mag2.com/m/0001682907
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
令和5年3月19日 病院経営の理論と実践 1771号
■2022年度の総括と、2023年度への展望(病院羅針盤2023.03.15)
中神勇輝(なかがみゆうき)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おはようございます。中神です。
〜最近のブログのテーマ〜
・平日は、中小企業診断士関係
・土日は、医療・介護経営関係
〜今日のテーマ〜
「2022年度の総括と、2023年度への展望」(病院羅針盤2023.03.15)
医療業界の変化と、変革の必要性を感じる内容でした。
【ポストコロナと働き方改革に向けた体制の整備】
大きな流れは、急性期病床の集約と生活支援型病床の充実。
そして、2030年ごろになるであろうと考えられていたDX化の前倒しや在宅勤務ですね。
良くも悪くも、同じ生活・仕事のやり方では成り立たない時代です。
これからは、コロナ前に戻る戦略ではなく、
2030年型の意識や生活様式、仕事の進め方を受け入れて、
働きやすい職場環境の構築が求められることがよく分かります。
この変化を他人事と思わず、受け入れて、変わっていくことが求められます。
クラウドモバイルの活用は、医療に直接関係ないため、
変化の形・投資先として認められにくいのが実態です。
診療報酬で認められていなくても、患者満足の向上、従業員の負担軽減につながるのであれば、
長い目で見れば有効です。
生産性を高めていかなければ、押し寄せる患者増に「職員の根性」だけでは耐えきれません。
患者動向の変化などに合わせて動いていくことが求められますね。
今後、働き方改革によって、
・1人主治医制から、複数主治医・チーム制へのシフトチェンジ
・緊急、夜間などに受け入れてくれる病院が少なくなる
・手術までの待ち時間が長くなる可能性がある
といったことが考えられる、とのことです。
働き方改革や地域医療構想の進展が加速していきます。
スタッフが短い労働時間で、これまで以上の患者数を見られるような体制作りが求められますね。
【2024年度の診療報酬・介護報酬のダブル改定】
2024年度からの第8事業計画では、
新興感染症等の感染拡大時における医療提供体制の確保に関する事項が
医療計画に位置づけることになりました。
地域包括ケア病棟に求められるかかりつけ医の機能として、
診療報酬の「在宅療養支援病院」の届出は必須であると考えられる、とのことです。
住み慣れた地域で暮らすために、
・24時間往診が可能な体制
・訪問看護ステーションとの連携による24時間訪問看護の提供
・緊急時に在宅療養を行っている患者の入院を受け入れる体制
が求めらます。
かかりつけ医機能に関連して、
医療機能情報制度(医療情報ネット)の見直しが求められている、ということも紹介されています。
これは、
「医療機能に関する情報を都道府県知事へ報告することを義務付ける、
都道府県は、その情報を住民に公開する」
上記の通り運用されています。
しかし、なかなか周知されていないです。
私も、そういえばあったな、程度の認識でした。
その拡充が課題である 、とのことです。
各病院のホームページの方が充実していますが、
・その病院が、言いたいことに終始していないか
・患者さんの、知りたいことに触れているか
という懸念はありますね。
【中小病院に求められることは「何をやらないか」を決めること】
多くの診療科を標榜すれば、外来患者数は増えます。
しかし、病院経営にとって最も重要な入院患者は、
1人医長や二人医師体制では24時間診療体制が取れず、さほど増加しないという現実があります。
まさに、選択と集中が求められますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
この記事を書いたのは、こんな人。
ーーーーーーーーーーーーーーー
地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。