【理論と実践】医療経営士の取得・学習を通した組織力の向上
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令和5年5月5日 病院経営の理論と実践 1818号
■医療経営士の取得・学習を通した組織力の向上
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
〜今日のテーマ〜
本日の内容は、月刊医療経営士2023年5月号の特集を通して。
「病院マネジメントを担う事務職」というテーマですね。
興味深い内容です。
3つの事例が紹介されていました。
社会医療法人加納岩
社会医療法人敬愛会
医療法人社団雄翔会
ですね。マネジメントを担う事務職の育成をどのように行っているか参考になりました。
個人的なまとめは「医療経営士の取得・学習を通した組織力の向上」です。
さて、中身に入っていきます。
まずは、社会医療法人加納岩さんの事例です。
■交流の活発化
医療経営士の資格取得を通して得られる知識やスキルはもちろん有効です。
しかし、本当のポイントは、各医療機関の医療経営士との交流にあると思います。
他の医療経営士の考えや実際の取り組みを聞くことで刺激が受けられること、
他の病院の医療経営士の皆さんがよく勉強していることに気づくこと、
について言及されており、「その通り!」と思います。
■Face to Faceの説明
今回の事例では、主任以上の管理職には医療経営士の取得を求める人事制度を導入した、とのことです。
その際、事務局長自ら事務職員全員と面談を行い、人事制度改定の目的や事務部門のキャリアについて、丁寧に説明されたそうですね。
その甲斐あって、大きな混乱が生じることなく、新たな人事制度をスタートするせることに成功した、とありました。
やはり、Face to Face の話し合いこそ大事、と改めて知らされます。
経営企画室は法人のエンジンであり、組織を動かす部署となることを目指している、という表現も印象的でした。
当法人の経営企画室も、「そうありたい!」と思いますね。
■勉強会の開催
また、経営研究会を開催し、労基法や社会保険制度、医薬品・医療材料の仕入れ、会計の知識、在宅医療の知識、施設基準等など、
いろいろなテーマで勉強会を開催し、毎回20人から30人が参加している、とのこと。
これまた、当法人でも「真似したい!」と思いました。
次は、社会医療法人恵愛会さんの事例です。
■資格取得や学習の機会を法人として援助
・試験合格後の入会費や更新費の援助を行なっていること。
・入職3年未満の事務職員を対象に、事務職員の役割やキャリアについて学び、考える機会を与えていること。
法人として事務職員への投資を言語化・制度化できているところは「ありそうで少ない」と思います。
しかし、そういった事務職員への投資を惜しまない医療機関でなければ、これからのVUCAの時代、成長していくことは難しいです。
「入職後にしっかりと勉強ができる」という法人事務職のブランド力を高めていくという言葉、印象的でした。
最後は、医療法人社団雄翔会さんです。
■在宅医療のマネジメント人材を育成
経営層と共通言語で話せる人材の育成を目指す。
資格取得などを通して自分で考え、提案できる人材が増加してきた、とのことです。
医療・介護経営の知識がなければ、経営的な話をすることは難しいですし、
そのためには、そういったことを考える機会を法人として提供するが大事ですね。
まとめます。
共通するのは、法人として資格の取得を勧めている、ということです。
また、資格を取ることが目的となってしまっては手段が目的化してしまいます。
資格取得を通して何を得たいのか?
マネジメントの知識をつけること、病院のエンジンとなる人材を育成すること、忘れないようにしたいですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。