【理論と実践】トヨタ流「改善」で変わる病院事務の仕事術

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令和7年3月21日 医療・介護経営の理論と実践 2504号

■トヨタ流「改善」で変わる病院事務の仕事術

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

今日は、「トヨタ 仕事の基本大全」(OJTソリューションズ)の学びをシェアします。

■「7つのムダ」を探せ!日常業務の改善点を見つけ出す

改善とは「ムダ」を省くことです。
では、どんなものをムダというのでしょうか。
トヨタにおけるムダとは、「付加価値を高めない現象や結果」です。(引用)

耳の痛い話です。
病院事務の日常業務にも様々な「ムダ」が潜んでいます。
トヨタでは「待ち」「運搬」「動作」など7つのムダを定義しています。
例えば、別部署からの情報提供を待つ時間や、
何度も上長の印鑑をもらいに行く手間、
整理整頓が不十分で必要書類を探す動作など、これらすべてが「ムダ」に該当します。

仕事を客観的に見るには「この作業は何のためにしているのか」と問いかけ、
「正味作業(付加価値のある仕事)」と
「付随作業(付加価値のない仕事)」に分けて考えることが大切です。
たった12秒の短縮でも、1日30回の作業なら年間(200日計算)で、
約20時間の時間を生み出せるのです!

■「創意工夫」の力 – 現場からの改善提案

トヨタには「創意くふう」という制度があります。
日常業務で気づいたこと、こうしたほうがいいと思った改善案などを、
A4サイズの用紙1枚にまとめて上司に提出します。(引用)

病院事務の現場こそ、日々の業務改善のヒントの宝庫です。
患者さんとの接点や事務処理の流れの中で
「これはおかしい」「こうしたほうが効率的では?」と気づくことがあるはずです。

トヨタの「創意くふう」のように、気づきを形にする仕組みを作ることで、
現場からの改善提案が活性化します。
紙であれ、システムであれ、事故を振り返り、他人に共有する機会があることで、
自分の考えが整理され、具体的な改善につながります。
小さな改善の積み重ねが、やがて大きな生産性向上をもたらします。

■「ヒヤリハット」と「事前の一策」で問題を未然に防ぐ

トヨタの現場では「事前の一策、事後の百策」という言葉がよく使われていました。
早め早めに手を打てば、問題が大きくならないで済む。(引用)

病院事務でも、「ヒヤリハット」の経験は貴重な財産です。
請求ミスになりかけた事例や、患者さんとのトラブルになりそうだった出来事など、
「ヒヤッとした」「ハッとした」経験を共有し、改善につなげることが重要です。

あるトレーナーは「過去の失敗の経験を活かす」ことを勧めています。
日々の失敗や気づきをノートに記録していくことで、
「事前の一策」を打てるようになるのです。
クレームに謝るだけでなく、その原因を根本から取り除く。
これこそがトヨタ流「改善」の本質です。

病院でよく言われるインシデントレポートのレベルまでいかなくても、
失敗があれば、「改善のタネ」を見つけた、と喜び、向き合いたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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