【理論と実践】物価や賃金、人手不足等の医療機関等を取りまく環境の変化への対応
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令和7年12月18日 医療・介護経営の理論と実践 2775号
■物価や賃金、人手不足等の医療機関等を取りまく環境の変化への対応
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おはようございます。中神です。
12月12日に、令和8年度診療報酬改定の基本方針の概要が発表されました。
その大項目が、4つ示されており、一つ目が重点課題です。
それが、以下の内容です。
(1)物価や賃金、人手不足等の医療機関等を取りまく環境の変化への対応
【具体的方向性】
○医療機関等が直面する人件費や、
医療材料費、食材料費、光熱水費及び委託費等といった物件費の
高騰を踏まえた対応
○賃上げや業務効率化・負担軽減等の業務改善による
医療従事者の人材確保に向けた取組
・医療従事者の処遇改善
・業務の効率化に資する ICT 、AI、IoT等の利活用の推進
・タスク・シェアリング/タスク・シフティング、 チーム医療の推進
・医師の働き方改革の推進/診療科偏在対策
・診療報酬上求める基準の柔軟化
医療機関全体を対象とした方向性が示されています。
これらが、どのように点数で評価されるのか、
たいへん興味深いです。
特に、人件費や物価高騰の部分が経営を厳しくさせていますので、
それをベースアップ評価料で評価するのか、
基礎点数で評価するのか、それ次第で、動きも大きく変わるでしょう。
また、 ICT 、AI、IoTや、タスクシェアリング等も重要ですが、
点数への落とし込みが非常に難しい領域です。
効率化すれば、人の配置を少なくしても良い、など、
基準について、より柔軟に実行できるような仕組みであれば良いです。
まさに、今回の改定は、転換点です!
しっかり動向を見守っていきましょう。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

