【1065】収益分析(診療区分の「検査」)
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月曜日はいかがお過ごしでしたでしょうか(^_^)
今日はタイトルの通り、「検査」について、です。
検査も色々あります。
診療科別はもちろん、また採血などの検体検査、超音波検査などの生理検査。
検体検査であれば、院内でできる検査と、院外に出し行う検査もあります。
院内で全て対応できる病院もありますし、外注して対応する場合と、
その病院の持つ機能によって分かれるでしょう。
外注の場合の注意点は、見た目は収益が増えていても、
実は委託料で、大きくコストがかかっていないか、ということはチェックポイントでしょう。
必要があって行う検査ですが、その収益性もしっかり確認しておきたいところです。
生体検査は、直接利益になると考えて良いでしょう。
スタッフの直接的な技術料と言えるでしょう。
心電図、臨床検査技師が行うエコー、視能訓練士が行う眼科の検査、耳鼻咽喉科の聴力の検査、
内視鏡の検査など、でしょうか。
しかるべき国家資格があって、行われる検査です。
しかし、中には、これだけ手間がかかっているのに、こんなに点数が低いのか、
と思う項目もあります。例えば、眼科の斜視検査は点数が低いです。
診療報酬の点数は、機械のコストも考慮されているからでしょうが、
とはいえ、もう少し高く設定してもらえないかと思ってしまいますが(^_^;
そして、数ある検査の中でも、主だった検査については
どれくらいの利益が出たのか確認しておきたいものです。
委託料はどれくらいかかっているのか、機械の減価償却費はいくらか、確認する。
注目すべき検査が増えているのか、減っているのか。
患者にとって必要なものを実施するのが大原則ですが、だいたいの利益性の確認、
件数の増減がどうなっているかを確認する姿勢が大事。
ちなみに、採血の判断料は、大きいと思います。
検査結果も判断しなければ、ただの数値です。
医師がその数値を見て判断する、今後のフォローを決める、という技術を評価されています。
これは、原材料はなく、利益につながります。
むやみやたらも検査すれば良いものではありません。適切な診療を行った結果、
収益が伸びた、というのが健全です。
検査が少ない時に確認すべきは、検査収益が低いからダメ、ということでなく、
本来行うべき検査が行えていない可能性は無いかという視点かと思います。
治療を行うために、まずどんな状態かを確認する。
治療の結果、検査結果がどう変わったか診断し、必要であれば治療を施すというのが基本でしょう。
適正な検査の実施率か、振り返ってみたいですね。
病院の持つ機能、標榜する診療科によって行われる検査の中身や件数は変わります。
医療密度は、平均単価の額が、表していると言えます。
医療の質、密度の高さの一つを表す単価が減っている場合、
行うべき検査ができていないのかもしれない、という視点で捉えることもできます。
検査から見える収益性、医療の状態について考えてみました。
では、また明日(^_^)v
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