【1348】外来機能報告制度とは何か

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

1348日目。がみチャンネルより、中神がお届けします(^_^)

今日は、「外来機能報告制度」について、まとめました。

以下、参照URLです。

https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/000870460.pdf

まず、報告事項については、以下の通りです。
データで出せるものと医療機関からの報告で分かるもので、大きく2つ考えられています。

【報告項目】

①「医療資源を重点的に活用する外来を地域で基幹的に担う医療機関」の明確化に資するもの

・医療資源を重点的に活用する外来の実施状況の概況
・医療資源を重点的に活用する外来の実施状況の詳細
・医療資源を重点的に活用する外来を地域で基幹的に担う医療機関となる意向の有無★
・紹介・逆紹介の状況★

②地域の協議の場における外来機能の明確化・連携に向けた協議に資するも の

・その他の外来・在宅医療・地域連携の実施状況
・救急医療の実施状況
・紹介・逆紹介の状況(再掲)
・外来における人材の配置状況★
・高額等の医療機器・設備の保有状況

(★以外は、診療報酬の算定状況等から患者数や件数を算出させる。
★は、レセプト等のNDBでは把握できないもので、
地域の外来機能の明確化・及び連携の推進のために必要なものとして報告させる。)

(4ページ目)

次は、医療資源を重点的に活用する外来とは何か、ということを評価するための具体的な項目が挙げられています。

【医療資源を重点的に活用する外来】

「医療資源を重点的に活用する外来」の基本的な考え方は、以下の1~3の機能が考えられる。

①医療資源を重点的に活用する入院の前後の外来

・Kコード(手術)を算定
・Jコード(処置)のうちDPC入院で出来高算定できるものを算定
・Lコード(麻酔)を算定
・DPC算定病床の入院料区分
・短期滞在手術等基本料2、3を算定

②高額等の医療機器・設備を必要とする外来

・外来化学療法加算を算定
・外来放射線治療加算を算定
・短期滞在手術等基本料1を算定
・Dコード(検査)、Eコード(画像診断)、Jコード(処置)のうち地域包括診療料 において包括範囲外とされているものを算定
・Kコード(手術)を算定
・Nコード(病理)を算定

③特定の領域に特化した機能を有する外来

・診療情報提供料Iを算定した 30 日以内に別の医療機関を受診した場合、当該「別の医療機関」の外来

①〜③以外で、その他、上記に該当させるかどうか、検討されている項目も紹介されていました。

・診療情報提供料Ⅰ
・救急医療
・透析
・高額医薬品

など、ですね。

これらの数字を算出する場合、同一患者で複数条件が重なって過剰に算出したりしないようにする必要がありそうです。
システムでサクッと出せる医療機関もあると思いますし、
エクセルを駆使して抽出する医療機関もあると思いますが、どのような方法が考えられか検討しておく必要はありそうです。

次は、それらの対象患者がどの程度あるか、ということですね。

【評価の数値】

上記の①〜③といった内容の患者が一定の割合で受診している場合には、
「医療資源を重点的に活用する外来を地域で基幹的に担う医療機関」と考えられるようです。

その割合は、

・初診患者のうち、40%以上
・再診患者のうち、25%以上

ですね。また、紹介率・逆紹介率については、

・紹介率が50%、かつ逆紹介率が40%以上

ということも書かれています。

まさに高度急性期医療を担う医療機関と、それ以外ということで、明確に分かれる報告制度と思います。
ただ、地域において医療機関の状況は異なるため、そのあたりを協議しながら詰めていくことになります。
注視していく必要がありますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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