【1349】標準とのズレを知り、質を向上させる仕組みを作ろう

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

1349日目。がみチャンネルより、中神がお届けします(^_^)

今日は、「標準とのズレを知り、質を向上させる仕組みを作ろう」ということについて。

医療経営士の予想問題集からの学びのシェアです。

バリアンス、と聞いて何が思い浮かぶでしょうか。

最初の個人的な感覚としては、あまり良い印象を受けなかった言葉でしたが、
実は、マイナスの言葉ではありません。

バリアンスとは、「ズレ」のことです。

そのバリアンスには2種類あり、ポジティブなバリアンスとネガティブなバリアンスがあります。

では、どんなズレでしょうか?

医療においては、「クリニカルパス」、または「標準的な治療」からのズレと言えるでしょう。

クリニカルパスとは、診療行為の工程表です。
診療がうまくいくようにするプロセス表のことです。
そのプロセス通りに行っているかどうか、そのズレのことをバリアンスといいます。

ポジティブなバリアンスは、例えば、思ったよりも回復が早い、軽症であった、ということです。

ネガティブなバリアンスは、大きく三つあります。

・患者側で起きること、
・医療者側で起きること、
・社会的な要因で起きること、

この3種類に分けられます。

患者側であれば、合併症が起きた、転倒転落で怪我をした、など。
医療者側であれば、検査や処置のオーダー漏れで予定が遅れる、手術室が混み合い、予定手術ができなかった、など。
社会的な要因であれば、治療上は退院日なのに退院後の在宅ケアのプランが立たない、など。

ヒューマンエラーが起きることもありますし、症状の悪化なども起きます。
なかなか予定通りにいかないのが医療ではありますが、そういったズレが起きたとき、工程表があれば、その違いに気づくことができます。
クリニカルパスやマニュアルは、診療行為が適切であったかを評価する1つのツールにもなります。

「ズレ」を「バリアンス」と捉えられる仕組みがあること、その仕組みを使って医療の質を向上していきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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