【1395】オンライン診療が変える医療圏の定義
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1395日目。医療経営の森より、中神がお届けします(^_^)
今日のテーマは、「オンライン診療が変える医療圏の定義」。
結論は、「医療圏が拡大し、集患の考え方が変わる」。
いつも通り、前振りから(^-^)
経営資源といえば、人・物・金・情報です。その経営の大きな要素になるのが収益です。
収益は、単価と患者数の掛け算です。
その単価と診療報酬は切っても切り離せない関係があります。
診療報酬というルールの中で、医療行為1つ1つに公定価格(単価)が決まっているからです。
大変重要な要素です。
4月は、その診療報酬の改定がありますので、改定に関連した内容について触れていきます。
今日は、外来単価・患者数、両方に関わる内容です。
◆オンライン診療の現状
オンライン診療、要件が緩和しますね。
コロナ禍で一気に加速したのがオンライン診療だったと思います。
2年前の診療報酬改定では、非常に要件が厳しかったです。
例えば、おおむね30分以内に診療ができるエリア、また初診患者はダメ、など。
色々ややこしい割に、点数も低かったです。
オンライン診療の計画書を作らないといけないことや、対面診療とオンライン組み合わせのタイミングなども面倒です。
なかなかオンライン診療は導入しにくい、という感じでした。
◆変わる二次医療圏
2年前の改定から今年の変更点は大きく2点と感じています。
1)初診はダメ、ということがなくなり、初診でオンラインが可能となりました。
2)30分以内、という要件もなくなりました。
遠方の方もオンライン診療が可能ですので、診療エリアの拡大の可能性が広がります。
二次医療圏という概念がぶっ飛ぶような改定と思います。
◆新たなツール
もちろん、オンライン診療ではできないこともたくさんありますが、できることもあります。
医師が直接患者さんか症状を聞き、必要があれば、遠方であっても受診を進めるきっかけになります。
やり方次第によっては広範囲から患者さんを集められる良いツールになり得ます。
患者さんの流出・流入といった流れを大きく加速するように思います。
◆今後の展開
患者さんも、医療機関も、まだまだ不慣れです。
急速に増えることは無いかもしれません。
だからこそ、先に手を打つことで先行者利益を得られる、そんな機会になりそうですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)