【1396】看護補助体制充実加算 答申のその後(告示)

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

1396日目。医療経営の森より、中神がお届けします(^_^)

今日のテーマは「看護補助体制充実加算 答申のその後(告示)」

結論は、「所定の研修をどうするか考えなきゃ!」。

いつも通り、前振りから(^-^)

経営資源といえば、人・物・金・情報です。その経営の大きな要素になるのが収益です。
収益は、単価と患者数の掛け算です。

その単価と診療報酬は、切っても切り離せない関係があります。
診療報酬というルールの中で、医療行為1つ1つに公定価格(単価)が決まっているからです。
大変重要な要素です。

4月は、その診療報酬の改定がありますので、改定に関連した内容について触れていきます。

今日は、入院単価という括りで、「看護補助体制充実加算」です。

この点数は、急性期病棟や地域包括ケア病棟での看護補助者配置に関する加算で、4月の改定で新設される点数です。

施設基準の一つは、

・看護職員の負担の軽減及び処遇の改善に資する十分な体制が整備されていること。

です。

具体的にはどのような内容か、2月の答申ではハッキリしていませんでしたが、3月の告示で発表がありました。

端的にいうと、所定の研修を受けましょう、ということ。

ただ、研修は「受けましょう」と言ってもすぐに準備できるものではありません。
自前で構築する必要のある研修であれば、カリキュラムの構築、受講スケジュールなどを準備しておく必要があります。
オンラインで何か学べるものがあれば良いですが(^_^;)

3月の告示の内容は、以下の通りです。(クリックして10ページ目)

◆対象1 看護師長等

(研修内容)所定の研修(※1)を修了していること。

(※1)
(イ)国、都道府県又は医療関係団体等が主催する研修で あること(5時間程度)
(ロ)講義及び演習により、次の項目を行う研修であること

1 看護補助者の活用に関する制度等の概要
2 看護職員との連携と業務整理
3 看護補助者の育成・研修・能力評価
4 看護補助者の雇用形態と処遇等

◆対象2 看護職員

(研修内容)全ての看護職員が、所定の研修(※2)を修了していること。

(※2)
研修は、講義及び演習により、次の項目を行う研修であること。
イ(イ)看護補助者との協働の必要性
(ロ)看護補助者の制度的な位置づけ
(ハ)看護補助者と協働する看護業務の基本的な考え方
(ニ)看護補助者との協働のためのコミュニケーション
(ホ)自施設における看護補助者に係る規定及び運用

◆対象3 看護補助者

(研修内容)現行の研修内容(※3)のうち、エ(日常生活にかかわる業務)について業務内容毎に
業務範囲、実施手順、留意事項等について示した業務マニュアルを作成し、
それを用いて研修を実施すること。
(※3)
ア 医療制度の概要及び病院の機能と組織の理解
イ 医療チーム及び看護チームの一員としての看護補助業務の理解
ウ 看護補助業務を遂行するための基礎的な知識・技術
エ 日常生活にかかわる業務
オ 守秘義務、個人情報の保護
カ 看護補助業務における医療安全と感染防止 等

以上、厚生労働省の告示資料の一部改編です。

これだけだと、なかなかイメージがわきません。
しかし、どのようなものが必要か、具体的にしないと行動も取れません。
自法人で、「所定の研修」の準備ができているのか?
できた後、どのようにスケジュールするのか?
チェック・整備しておきたいですね。

所定の研修の参考になるガイドライン(プログラム)は、以下にあります。

看護補助者との協働のための研修プログラム(日本看護協会)以下、クリック。

e-learning もあるみたいですし、他にも探してみたいですが(^_^;)

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)