【理論と実践】コロナ禍が患者動向に与えた影響

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令和4年9月2日 病院経営の理論と実践 1573号

■コロナ禍が患者動向に与えた影響

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

社会医療診療行為別統計を通して、コロナ禍が患者さんの動向に与えた影響は?

というお題ですね。

色々なところに大きな影響を与えました。

今回の問いは、資料を通して、

・件数
・日数
・点数

の3つが、2020年と2019年との増減値についての分析でした。
私は題意を気持ち良いぐらい外しましたが(^_^;)

件数は、レセプト枚数で、
日数は、延べの患者数(診察日数)で、
点数は、単価といった方が分かりやすいと思います。

私の解答骨子について。
この3つで、例えば、入院で考えてみます。
レセプト枚数が大きく減っていたが、延べ患者数がやや減った。
これは、実際に入院する方が減ったが、在院日数が伸びて、
延べ患者数は、そこまで減らなかった、といったことを書きました。
理由は、コロナ禍で、退院先が少ない、自宅に退院させにくい、という事情があったのでは、といったことを挙げました。

と書いてみたもの、模範解答の方が、まさに患者の動きを表現されていたので、素敵でした。
やはり、題意を捉えるのは大事です。

では、解答例です。

1、入院

・早期退院の促進と面会規制。
在院日数が短くなった。(延べ患者数が減った)
・外出自粛で、外傷での救急搬送が減った。
・感染を避け、手術を延期する事例があった。
・点数はそこまで下がっていない。
健診の受診の延期で、入院の対象となる、癌や心不全の進行があったか。

2、外来

・感染症の徹底で、風邪症状の患者が減った。
特に小児科や耳鼻咽喉科。
・処方期間が長くなり、再診患者が減った。
レセプト枚数、延べ患者数、単価が総じて下がった。
・外来通院や訪問診療が減った。
外出や人の交流が減ったことで、高齢者のADLが下がった。認知症が進んだ。

3、歯科

・外来同様、受診抑制。口腔内の状態が悪化した。

4、調剤薬局

・外来の件数が減った結果、処方箋枚数が減った。
処方日数長期化により、日数(処方箋受付日数)が減った。
・薬剤指導をする機会が減った。

といったポイントが紹介されていました。

まさに患者行動、患者状態についての変化が分かり、興味深いですね。

感染を避け、健康を願ったはずが、違うところで弊害が起きる。
このアンバランスさの解決が必要です。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)

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