【理論と実践】ブランドの構築・維持に向けた取組み
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令和5年1月9日 病院経営の理論と実践 1702号
■ブランドの構築・維持に向けた取組み
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
最近は、中小企業白書を通して、医療・介護業界を知る、という進め方をしています。
今日は、ブランドの構築・維持に向けた取組みについて確認いたします。
●ブランドの定義と構築・維持のための取組みの実施
・ブランドの定義
「顧客に認識される、企業や商品・サービスなどのイメージの総体」とする。
・ブランドの構築・維持のための取組について実施有無
取組を実施している企業は3分の1程度。
消費者向け(BtoC) の販売が多い企業の方が
ブランドの構築・維持のための取組みを実施している割合が高い。(52%)
事業者向け(BtoB)の販売が多い企業においても、
取組みを実施している企業が一定数存在している。(34%)
ブランドの構築・維持に取り組むことにより、差別化が図られる。
その結果、取引価格の維持・引上げが可能となる。
売上総利益率の向上など企業業績へのプラスの影響が生まれている可能性が考えられる。
とあります。
そもそもブランドって何だろう?というところから確認してみましょう。
病院であれば、地域の住民・患者さんに、どのように思ってもらいたいか、を考えることでしょう。
その手段として、さまざまな取り組みがあります。
取り組み(手段)が先行して、肝心な目的(どうみて欲しいのか)を見失わないようにしたいものです。
上記を踏まえて、ブランド構築・維持の取り組みをしている企業は3分の1です。
費用対効果が分かりにくいですが、
それこそ目的が明確であれば、手段は無料・有料いろいろな手段から選べます。
取組み候補をピックアップし、一つ一つ試しながら効果を実感していくのが現実的でしょう。
●具体的な内容とブランド要素
・ブランドの構築・維持の取り組みの具体的な内容
「顧客や社会へのブランドメッセージの発信」(49%)の回答割合が最も高い。
「自社ブランドの立ち位置の把握」(42%)、
「ブランドコンセプトの明確化」(38%) の順に回答割合が高い。
・ブランドの要素を考えるにあたり、
「企業のロゴ、 マーク」(53%)、
「商品・サービスの固有名称」(48%)と回答した企業の割合が高くなっている。
「企業、商品・サービスなどのブランドカラー」や「キャッチフレーズ、スローガン」については、
取引価格に「大いに寄与している」企業と「ほとんど寄与していない」 と答えた企業の割合に違いがある。
・顧客の声を聞く
新たな商品やサービスを開発する際には、顧客 の声に耳を傾けることが重要である。
顧客志向の商品・ サービス・事業開発を実践できている企業において、ブランドの取引価格への寄与が高い傾向にある。
とあります。
取組み内容の主な手段はメッセージの発信ですね。
ホームページ、広報誌、SNS、講座などが考えられます。
媒体はあっても、誰に、どんな内容を伝えたいのか、ここが肝ですね。
自分の病院がどう思われているか、という立ち位置の把握。
どう見せたいのか、というコンセプトの明確化。
現状把握、目標、そこに至る手段の3つですね。
上記のために求められるのは、やはり顧客の声を聞くこと、でしょう。
よくあるのは、アンケートです。
そして、患者さんのご意見など、リアルな声を聞くことも有効です。
地域のコミュニティーなど、対話の機会を作るのも一つです。
できることを一つ一つ取り組んでいきましょう。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。