【理論と実践】SLAと情報システムの運用管理

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令和5年6月12日 病院経営の理論と実践 1856号

■SLAと情報システムの運用管理

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

本日の内容は、経営情報システム、過去問から学びのシェアです。
同友館の「過去問完全マスター」が参考図書です。

情報システムの運用管理ということですね。

まずSLAが取り上げられています。サービスレベルアグリーメントの略です。
これは、システム利用者とサービス提供者が、
満たすべきサービス品質及びサービス品質の未達時の利用料金の減額等について取り交わした合意のことです。
ただ、適切な設定が難しい場合も多いので、なるべくシステムの開発内容が明確になったり、
運用実績が明確になったタイミングが良いと言われます。

では、関連する過去問の内容を見ていきましょう。

【H24.19】(SLAガイドライン)

SaaS向けSLAガイドラインでは、SLA締結の作業順序は以下の通りです。

1)利用者側の前提条件の整理(業務量、利用者数、等の洗い出し)
2)委託内容・範囲の定義(業務要件に基づくサービス内容・範囲の決定)
3)役割・責任分担の定義(利用者と SaaS 提供者の作業分担の明確化)
4)SaaS提供者の免責範囲(利用者の過失/故意による障害等)
5)サービスレベルの定義(項目の設定、測定方法の検討など)
6)結果対応の定義(サービスレベル未達成時の対応手順および補償の検討)
7)運営ルールの設定(運用段階におけるコミュニケーションルールの設定)

少し噛み砕いた表現にしてみます。

まず、利用者側で前提となる条件を設定します。
次に、どんな内容で、どこまで委託するのかを決めます。
お互いの役割や作業を決めます。
免責範囲を決めます。
求めるサービスレベルを定義します。
結果に対する対応手順を決めます。
運用開始後のやり取りのルールを決めます。

結構、大事ですね。システムを入れるときに、このような視点を持つことは重要です。

【H25.20】(共通キャリアスキルフレームワーク)

社内のIT人材の育成について、IPAの共通キャリアスキルフレームワーク(CCSF)を通して確認します。

・適用の仕方

CCSFは、そのまま適用するのでなく、まず必要なタスクからスキルを紐づけます。
自社の経営戦略や事業計画を反映することが重要です。

・3つの参照スキル標準

ITスキル標準
組込みスキル標準
情報システムユーザースキル標準

・3つのキャリア

基本戦略系人材(ストラジテスト)
ソリューション系人材(システムアーキテクト)
クリエーション系人材(クリエーター)

・利用拡大を考えている外部のITサービス

経営/業務改革コンサルティング
システムコンサルティング

よりも、

IDCサービス(インターネットデータセンター)
ASPサービス(アプリケーションサービスプロバイダ)

が拡大しています。

【H30.24】(コンティンジェンシープラン)

情報システムに対するコンティンジェンシープランについて確認します!

キーワードは「不測の事態」ですね。

不測の事態時に、被害を極力少なくするための対応策や手順などを事前に定めることを指します。
ただ、システム開発で行われる想定可能な故障のケースに対する対応策等は違います。

【H30.22】(途中のコスト効率と最終的なコスト予想)

開発途中のとあるシステムの最終的なコスト予想を算出しましょう、という問いです。

条件は、以下の通りです。

BAC(完成時総予算)1200万円
AC(コスト実績値)800万円
EV(出来高実績値)600万円

さて、このままのコスト効率で進んだ場合、最終的なコスト予想はいくらになるでしょうか?

BACが1200万円で、EVが600万円です。
つまり、進捗具合は、半分ぐらいですね。
本来なら、ACも600万円となっていて欲しいところですが、800万円と、やや高いです。

このコスト効率のまま(やや悪いまま)進むと、どうなるでしょうか?

単純に比例していくと、半分で800万円のACです。
単純に2倍をかけると、1600万円が最終的なコスト予想という解答になります。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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