【理論と実践】在宅医療と多職種連携
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令和5年12月20日 病院経営の理論と実践 2047号
■在宅医療と多職種連携
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
昨日の続きです!
令和6年度の診療報酬改定の基本方針が発表されました。
以下の1枚に全てが網羅されています。
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001177119.pdf
【概要】
2番目の「ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や
医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進」について。
地域医療構想の直近の目標である2025年の後(あと)について、
医療DXを推進し、今般の感染症対応の経験やその影響も踏まえつつ、
外来・入院・在宅を含めた地域全体での医療機能の分化・強化、連携を着実に進めることが必要、
と言われています。
【具体的方向性の1つ】
○ 質の高い在宅医療・訪問看護の確保
・中長期的には在宅医療の需要が大幅に増加することが見込まれる中、
在宅医療を担う医療機関と市町村・医師会等との連携、及び医療・介護の切れ目のない、
地域の実情に応じた提供体制の構築等を推進し、専門性の高い看護師も活用しつつ、
効率的・効果的で質の高い訪問診療・往診、訪問看護、歯科訪問診療、
訪問薬剤管理指導、訪問栄養食事指導等の提供体制を確保。
・地域における医薬品提供体制を構築。
・ICT等を活用し、他の医療機関との連携を促進。
・非がん患者を含めた在宅緩和ケアの充実。
【在宅医療と多職種連携】
在宅診療のニーズは、2040年に向けて増加します。
その一方、生産年齢人口は減少します。
単独の病院資源で、その在宅診療のニーズに応えていくことは難しいですので、
医師会・在宅のネットワークは重要です。
今回の基本方針の中に「専門性の高い」看護師という記述もあります。
これについては、緩和ケア、特定行為などの看護師について触れられている
中医協の議論の資料もありましたので、今後どのように言語化されるか、要注意です。
看護、歯科、薬剤、栄養、これら多職種との連携を進めていく上で、
ICTの活用にも言及されています。
在宅患者のコントロールタワー、
在宅での遠隔診療の構築(オンライン診療、見守りセンサー)
病院外の関係者とのミーティングの機会の設定など、
佐賀県の織田病院さんの取り組みは、まさにそれを具現化されていると思います。
今後、診療報酬でどのように評価されるのか、
評価されないが必要な取り組みについてどのように整備していくのか、
地域のニーズに合わせて動いていく必要がありますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、現在は2次試験の結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。