【理論と実践】かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師の機能の評価

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令和5年12月19日 病院経営の理論と実践 2046号

■かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師の機能の評価

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

昨日の続きです!

令和6年度の診療報酬改定の基本方針が発表されました。
以下の1枚に全てが網羅されています。

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001177119.pdf

【概要】

2番目の「ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や
医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進」について。

地域医療構想の直近の目標である2025年の後(あと)について、
医療DXを推進し、今般の感染症対応の経験やその影響も踏まえつつ、
外来・入院・在宅を含めた地域全体での医療機能の分化・強化、連携を着実に進めることが必要、
と言われています。

【具体的方向性の1つ】

○かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師の機能の評価

・かかりつけ医機能を担う医療機関が地域の介護支援専門員や介護サービス事業者と
「顔と顔の見える関係性」を構築し、有機的な連携を行うことを推進。

・ICT等を活用した時間外の対応体制の整備の推進。

・歯科医療機関を受診する患者像が多様化する中、
地域の関係者との連携体制を確保しつつ、口腔疾患の重症化予防や口腔機能の維持・向上のため、
ライフステージに応じ、生涯を通じた継続的な口腔管理・指導が行われるよう、
かかりつけ歯科医の機能を評価。

・患者に対する薬物療法の有効性・安全性を確保するため、新薬・ハイリスク薬等、
特に充実した服薬指導が必要な場合の対応も含め、
服薬状況等の一元的・継続的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導が行われるよう、
かかりつけ薬剤師・薬局の機能の評価を推進。

【顔の見える関係性】

連携していく鍵は、「顔と顔の見える関係性」にあると思います。

地域に目を広げれば、医療機関だけで治療やケアをすることができないことは明らかです。
患者は治療を終えたあとの生活があります。
生活を支えるのは、家族、施設、介護サービス事業者、社会資源を使えるように支援するケアマネジャーなど、
いろいろな人が関わってきます。

同じ病院内でも顔が見えないことで、
相手の立場を考えずに不適切な行動をとってしまうこともあります。
ましていわんや、組織外のいろいろな人とは尚更です。

病院の外に出て、少しでも顔の見える関係性を構築していくことが今後、求められるのではないでしょうか。

【ICTの活用】

ICTを活用することで、時間外の対応体制の整備を推進することも求められています。

・オンライン診療システム
・遠隔画像診断システム
・見守り支援システム等
・チーム医療の推進 のためのグループチャット

色々あります。

自院、地域に何が不足しているのか、
何を満たせば、時間外であっても、患者や家族の不安を軽減できるのか、
見極めて体制を整備していく必要がありますね。

【歯科と薬剤】

生きる基本は、食事です。
その食事の基盤となるのが、口腔機能です。
適切な薬剤の服用も課題になっています。

在宅診療が進んでいく中で、
歯科や薬剤の訪問の点数も評価されてきました。

病院と歯科、薬局が結びついて一体的に診療に取り組むことができれば、
地域医療構想でいわれる在宅診療への移行も進むでしょう。

そのために必要なのは、地域の専門職が多職種で情報共有できる仕組みですね。
前述のICTの取り組みがますます求められると実感します。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、現在は2次試験の結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。