【1198】外部環境の変化、内部環境を踏まえて何をするか、何に特化するか
日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。
「社会情勢と今後医療に求められるもの」というテーマで勉強会をした時の内容をシェアします。
目次は下記の通り。そして、今回が最後です!
最後の内容は「外部環境の変化、内部環境を踏まえて何をするか、何に特化するか」について。
【目次】
・外部環境
コロナ禍による医療介護ニーズの変化の前倒し
地域包括ケアシステムの5つの要素
家族の解体と地域の解体
人口変化による2025年、2040年問題
ヒト不足とカネ不足
介護業界を支えるヒト不足
ヒト不足を補うDX、ICT化、AIの推進で、効率化、生産性向上が求められる
高齢化社会と介護保険
ダブルケアラーとヤングケアラー
人口減少に伴う外来の体制検討
自助の促進
情報発信と運動指導の両輪
本来業務で対応しきれない部分を多角的にカバーする
・課題
医療機関のステークホルダーとの関係性構築
巨艦型の大病院ではできないケアミックス型病院の役割
在宅を守る医療と介護の役割
少子高齢化、生産性向上、採用力向上への対応
院内外の多職種連携、他機関との連携
新しいコミュニティーの再生
選ばれる病院とは
あれもこれも、でなく、あれかこれか
外部環境の変化、内部環境を踏まえて何をするか、何に特化するか
【内容】
・どの診療科に特化するか。地域のニーズに合っているか。
・病床は、急性期、回復期、リハビリ、療養か。
・在宅は、訪問診療、訪問看護、訪問リハビリか。
・健診事業を強化するか。
・住まいの提供はどうするか(サ高住、有料老人ホーム、他)
・情報発信、共有、健康講座、出張講座で運動や予防について啓蒙するか。
・コミュニティーの中心になるのか
以上が最後のスライドで紹介していた内容でした。
今回は、全体の内容のまとめ(問題提起)という意味合いで作りました。
いろいろな外部環境の変化、少子高齢化による財源不足、
生産年齢人口の減少という現象が起き、どのような問題を起こすのか。
問題の見える化、理想の現実のギャップ・課題、目標は何か。
現状を明確に確認することがまずは大事であり、
それらの状況を踏まえて課題は何か、ということについて書いてきました。
地域包括ケアシステムの5つの視点で考えると、
・住まい
・医療
・介護
・予防
・生活支援
があります。
住まいや介護、予防、生活支援も大事です。
それらは、医療法人だけでなく、地域と協力してやっていくこともできますし、
そのような「連携」という視点を持つだけでだいぶ可能性は広がります。
ただ、医療法人が中心に置くべきは、やはり医療だと思います。
医療において、どの診療科が不足しているのか?
経営的な面での安定性、地域のニーズと合致しているのか、
ニーズが小さいのであれば撤退も選択肢の一つです。
病床機能でも、急性、回復期、療養などの機能がありますが、
地域で何の病床が足りていないのか、ですよね。
一般的に、足りていないのはリハビリ病床、
足りている(過剰)のが療養病床と言われています。
実際、自分の地域がどうなのか、という点、経営的な視点も踏まえて
整備する必要がありますね。
住まいであれば、有料老人ホーム、サ高住など。
介護であれば、訪問看護、看多機、通所リハ、ショートステイなど。
在宅を支える大きな役割を持っています。
情報発信もしたい。
コミュニティの場を作るのも良い・・・。
地域のために、いろいろ手を出したい!
そんなことを思いますよね。
しかし、
力を入れたいところは何か?
力を入れるべきところは何か?
を見誤ると大変です。
外部環境を知り、内部資源を把握し、5つの視点で、取り組むことを絞る。
自分たちだけでできないこともあるので、他と協力しながらやっていくことも考える。
資源配分を間違えると大変ですが、考えすぎて行動できないのも勿体ないです。
まずは、できそうなことから試験的にやってみることも大事だと思います。
どちらにしても、前回の記事で書いた通り、自法人のコンセプトを明確にし、
(顧客は誰か、顧客にどのように思ってもらいたいのか)
顧客が喜ぶ医療・介護サービスを提供していきたいですね。
さて、このシリーズ、だいぶ長くなりましたが、ここまでとします。
参考になることが一つでもあったのであれば幸いです。
では、また明日(^_^)v
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。