【1197】選ばれる病院とは。あれもこれも、でなく、あれかこれか。

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

前回まで、会議のファシリテーションに関する本を紹介していましたが、
再び戻り、「社会情勢と今後医療に求められるもの」というテーマで
勉強会をした時の内容をシェアします。

目次は下記の通り。
今回は、「選ばれる病院とは、あれもこれも、でなく、あれかこれか」について。

【目次】

・外部環境

コロナ禍による医療介護ニーズの変化の前倒し
地域包括ケアシステムの5つの要素
家族の解体と地域の解体
人口変化による2025年、2040年問題
ヒト不足とカネ不足
介護業界を支えるヒト不足
ヒト不足を補うDX、ICT化、AIの推進で、効率化、生産性向上が求められる
高齢化社会と介護保険
ダブルケアラーとヤングケアラー
人口減少に伴う外来の体制検討
自助の促進
情報発信と運動指導の両輪
本来業務で対応しきれない部分を多角的にカバーする

・課題

医療機関のステークホルダーとの関係性構築
巨艦型の大病院ではできないケアミックス型病院の役割
在宅を守る医療と介護の役割
少子高齢化、生産性向上、採用力向上への対応
院内外の多職種連携、他機関との連携
新しいコミュニティーの再生
選ばれる病院とは
あれもこれも、でなく、あれかこれか
外部環境の変化、内部環境を踏まえて何をするか、何に特化するか

【内容】

「選ばれる病院」とは何でしょうか。

勉強会で作ったスライドには、以下のように書いていました。

• 人口減少でも継続して選んでもらえる医療機関は、地域に密着している病院。
• 与えるのが先。もらうのが後。相手の求めていることを与えるから返ってくる。
• 国や都道府県、市町村の動き、地域の声、不足を知ること。
• 地域に何を提供することが価値になるのか見極め、今後の動きを検討する。
• 「あれもこれも」でなく、「あれかこれか」で、資源を投入していく。

選ばれる病院とは、自分の「顧客は誰か」ということが明確で、
その顧客に対してどんなイメージを持ってもらいたいのか、というコンセプト
それを実現するためのアクションが明確な病院だと思います。

例えば、地域といっても広いです。
住民、患者、他の医療機関、行政、救急隊、施設、業者など、いろいろなステークホルダーがいます。
その中でも、特に「誰に、どんなイメージを持ってほしいのか」ということが定まっていないと、
情報収集も、行動も、見事にぶれます。

コンセプトが明確になっているからこそ、
その顧客が求めるニーズ、求めていることに対して情報を的確に集めることができますよね。

そのニーズを知って、その中から自分なら何ができるか、ということを考えます。
対応が必要なのに、できないのであれば、できるように資源を投入する訳です。

では、すべてのニーズに答えられるか、というとそんなことはできません。

「あれもこれも」できませんので、「あれかこれか」と選ぶ必要がありますよね。
もちろん個人でできなくても、行政、他の病院、クリニック、施設、業者など、
協力して、できることもありますよね。

ニーズに合わせたアクションを起こせるか、コンテンツを作れるか。

地域で抱えている問題を洗い出し(たいてい市町村の計画に大枠が載っていますのでヒントになる)、
現場の声も集めて、問題、ニーズを見える化すること。

そして、その問題を起こしている要因を探ること。
当たり前ですが、要因を間違えると的確に解決できません。

的確な要因にアプローチし、解決すること。

相手の求めていることを提供するからこそ、選ばれます。
独りよがりであっては、誰も幸せになれません。

顧客を知り、相手の求めているものに応えていく、
自院の体制、そして連携の体制を作っていきたいですね。

では、また明日(^_^)v

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