【1277】設備の売買に伴うキャッシュフローを計算する
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今日は、「有形固定資産の売買に伴うキャッシュの動き」という言葉について考えてみたいと思います。
中小企業診断士試験では、キャッシュフローを計算する問題があります。
そのためには簿記の知識が必要で、ある程度慣れないと解くことができないものばかりです。
その一つが有形固定資産の売却について、です。
キャッシュフローにおいて、「ものを売る」と言うのはキャッシュが増えることにつながります。
キャッシュが必要なので、建物や設備などを売る、ということは感覚的には分かると思います。
そして、資産を売ることになりますので、資産は減ります。
こう聞くと、簡単に見えますが、問題を解くとなると、なかなか分かりづらいです。
ということで、理解を深めるために、有形固定資産と、減価償却費について
今日は、学びをシェアします。
例えば、建物や設備を売却するとき、購入当時の金額とは当然ですが、金額が違います。
それは、経年劣化、使ったことによって価値が下がるからです。
買った時と売る時の価格の違いを計算するものが、減価償却費と言えるでしょう。
減価償却費という考え方は結構大事です。企業活動では必須です。
例えば、10年間使えるものがあるとします。
百万円の機械とします。
10年後に残る価値が10%とした場合、10万円。
10年間で、合計90万円の価値が下がっていきます。
(1年間で、9万円ずつ価値が下がっていきます。)
そして、最後まで使い切ることができれば良いですが、途中で売ることもあると思います。
その計算方法がややこしいです。
計算通りの価値があるか、思ったよりも高く売れることもありますし、
価値が低くなって安くなることもあります。希少性も関係あるかもしれません。
それで、売却益、または売却損が生じます。
大事ですよね。
買った当時の金額から、売却時の減価償却の累積額を引くと、資産の金額が決まります。
期首の資産額から減価償却累計額を引いた金額、
そして、期末の資産額から減価償却累計額(当期の原価償却費も含む)を計算することで、
当期の有形固定資産の動き(それに伴う最終的な取得や売却状況の金額上の動き)が分かります。
1つの機械だけなら、上記の計算は不要ですが、企業には色々な設備がありますので、
各勘定科目の、1年間の金額(キャッシュフロー)の動きを見るための方法が上記のやり方です。
とはいえ、なかなか分かりづらいですが、
単純に考えれば、以下の1から2の差額で、キャッシュの動きを見る、という感じでしょうね。
1、期首の有形固定資産から減価償却費の累計額を引いた金額
2、期末の有形固定資産から減価償却費の累計額と当期の減価償却費費を引いた金額
物の売買にも色々と計算方法を考慮する必要があることがよく分かりますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
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