【1326】経営目的の明示とガバナンス機能の整備

2022年1月16日

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

今日は、「経営目的の明示とガバナンス機能の整備」ということについて。

医療経営士テキスト「医療ガバナンス」より(^^)

【目的と原則】

コーポレートガバナンスの目的の2つあります。
それは、経営の効率性向上と経営の健全性確保です。

考え方の原則として
・経営者が効率的な形を推進すること
・取締役会は経営方針や戦略について決定すること
・業務執行者が人・モノ・金などの経営資源を用いて企業活動を監視すること
(監督とは動機付けと監視である)
があります。

また、経営層と従業員との共同活動、という考え方も大事です。

【コーポレートガバナンスとマネジメントの違い】

・倫理的な面を重視すること
・適法性を考えること

内部だけでなく、外部にも示す必要がある、ということもポイントですね。
社会的な存在として問題が起きないように適切に監督されるべきであり、その仕組みと言えます。

チェックする指標としては、
責任体制や経営の監督機能、
執行体制の透明性、
といった観点があります。

仕組み化の課題としてチェックする数値の設定も大事です。
それらの数値や情報がオープンにできるかどうか。
倫理的、法的、経営的に適切な組織運営を行えているかどうか、が大事です。

【ICT】

今後、情報開示は増々加速していくでしょう。
双方向性の情報のやり取りも増えていくでしょう。

そのためには、ICTの活用は必須ですよね。
多様な地域住民とのコミニケーションをとっていくことや、
情報データサービスの活用も重要です。

情報を共有したり、即時に対応できたり、相互に比較できる仕組みや関係を
整理していく必要がありますね。

【視点】

また、ガバナンスの視点についても以下のことが触れられていました。

組織の状況
管理の体制
情報開示
説明責任
人材育成の仕組み
情報システムの整備
コミュニケーション
モニタリング機能

など、それぞれの視点で至らないなぁ、という点を振り返る視点になると思います。

【その他】

患者自身が自分の情報にアクセスしやすいこと、
地域にも情報共有できること、
ガバナンスによって適切な情報を開示すること、
適切な関係を作っていく、コンプライアンス経営を行っていくこと

理念、経営目的の明示・共有、情報開示について、
経営会議、運営会議の中で、周知徹底すること、
全体や各部門の朝礼、ICT、情報伝達ノートを活用すること。

各種の委員会活動、プロジェクト活動で、各部門との横断的なつながりを
構築すること。

などの活動も紹介されていました。

病院内部統制として、
各部門の診療実績、職員数、入職・退職数など、自法人にとって重要なことを言語化・数値化し、
チェックするための統計資料やデータを適切に作成して運用することが
ガバナンスにとって大事だと思います。

以上です。では、また明日(^-^)v

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