【1387】かかりつけ医に求められる機能の明確化と機能強化加算

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

1387日。がみチャンネルより、中神がお届けします(^_^)
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係がありません。全ての文責は私個人に属します。)

本日は「かかりつけ医に求められることの見える化と機能強化加算」について考えてみたいと思います。

いつも通り、前振りから(^-^)

経営資源といえば、人・物・金・情報です。
その経営の大きな要素になるのが収益です。
収益は、単価と患者数の掛け算です。

ここ最近は、新入院の経路、外来の受診のきっかけ・理由について考えてきました。
前回は、ホームページの分析、件数の捉え方について私見を述べました。

今回から、しばらく「単価と診療報酬改定」を絡めて私見を述べていきます。

単価と診療報酬は、切っても切り離せない関係があります。
医療サービス・診療行為は、細かく公定価格が決まっているからです。

4月にはその診療報酬の改定がありますので、しばらく改定に関連した内容について触れていきます。

今回は、初診料の「機能強化加算」について。

初診料に対して、くっついてくる加算点数で、80点(800円)です。
初診料全部につくので結構大きい点数です。

かかりつけ医的な役割を果たしていそうな(施設基準を届け出している)医療機関であれば、たいてい算定できる点数です。

しかし、かかりつけ医なら、かかりつけ医らしいことを「実際に」しなさいよ、ということで、算定要件・施設基準に、色々追加される予定です。

例えば、かかりつけ医機能として以下の対応を期待されています。

(イ) 患者が受診している他の医療機関及び処方されている医薬品を把握し、必要な管理を行うとともに、診療録に記載すること。
なお、必要に応じ、担当医の指示を受けた看護職員等が情報の把握を行うことも可能であること。
(ロ) 専門医師又は専門医療機関への紹介を行うこと。
(ハ) 健康診断の結果等の健康管理に係る相談に応じるこ と。
(ニ) 保健・福祉サービスに係る相談に応じること。
(ホ) 診療時間外を含む、緊急時の対応方法等に係る情報提供を行うこと。

などです。

しかも、今までなら院内だけの掲示で良かったのですが、4月からは、ホームページにも掲載しなさいよ、という内容になっています。

ちなみに、施設基準といえば、厚生局です。

生局は、医療機関側から「施設や人員の体制を整えたので、こちらの診療報酬の点数を算定したいんですけど、いいですか」と申請する場所です。
今までは、医療機関と厚生局だけで、基準を満たしている・いない、を確認し合うだけで良かったです。
しかし、今後は、ホームページに掲載せよ、と言われている訳です。
これは、要件を満たしているのであれば、その通りに実施していくことをホームページという場で情報公開しなさい、というメッセージでしょう。
患者の皆さんに見える形にしましょう、ということですよね。

ホームページで公開していれば、患者さんからすれば、「やるって書いてあるじゃないか」と言えるようになります。

今回の機能強化加算でいえば、こんな感じでしょう。

かかりつけ医という機能(施設基準)を満たしているのであれば、その通りにやりなさい、やっているところを評価しますよ、というメッセージ。

やっていることをオープンにすること、実際に取り組むことが求められます。
今後、ますます機能分化が進むでしょう。
急性期は急性期、かかりつけ医はかかりつけ医。
どんなポジショニングを狙うのか?
地域が求めているのか?
今回の改定を、ポジショニング改定と言われた方がありました。しっくり来ます。

単価の中でも診療報酬改定は、切っても切り離せない関係があります。
しばらく、改定の内容に触れていきますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
◇過去の内容、記事はこちらから是非(^-^)

この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)

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