【1407】在宅医療における多職種連携とICT活用の結果
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
1407日目。中神勇輝がお届けします(^_^)
今日のテーマは「在宅医療における多職種連携とICT活用の結果」。
結論は、「患者本位の医療の実現」。
本日は、在宅医療に関するセミナーに参加しての所感・情報共有です。
■外部環境の変化
少子高齢化は、どの都道府県も間違いなく訪れる未来です。
今後、85歳以上の緊急搬送が劇的に増えていく、と予想されます。
要介護者と認知症の患者も増え、その結果、退院が困難になってきます。
現状、75歳の患者であれば、比較的スムーズに退院できても、今後、状況は変わっていきます。
在宅患者が増えていくことは、その一つです。
各医療機能ごとのベッドの在院日数の目安は、
急性期病床 11日
回復期病床 50日
療養病床 200日
と言われます。
■病院と自宅をつなぐ多職種連携
病院での治療を終え、「安心して帰れること」が病気の治療と同様に大事なファクターになっています。
特に、退院2週間が重要で、その2週間のケアを支えることが重要です。
しかし、従来、退院後のケアまで関われないのが実情でした。
その中、多職種で関わる仕組みを構築していくことで解決できたことがあったと紹介されていました。
その取り組みは、病棟に、専従の薬剤師、管理栄養士などを配置すること。
最初は反対もあったそうですが、医師は医療に集中できるから、ということで良い反応になっていった、とのことです。
今回、セミナーに参加したことで、多職種連携の具体的な取り組みについて知ることができました。
連携することで、それぞれの知識量、能力が上がっていく好循環が生じた、とのことで、交流が人を成長させる良い事例と感じます。
その際には、顔を合わせてカンファレンスを行なったり、コロナ禍においては、ZOOMで連携をしたり・・・ですね。
時間はかかったとしても、顔を合わせることは大事です。
■在宅病棟、という考え方で、退院後2週間を支える「ICT」
在宅を支えるための環境整備にも積極的です。
多職種のチームが関わる土台として、電子カルテのクラウド化、各種情報共有のシステム活用にも積極的な病院でした。
・オンライン診療のやりとり。高齢の方には、タブレットでのオンライン診療は難しい状況だった。
そこで、病院からの着信がテレビに出るようにした。
・スマートウォッチで在宅の状況を見ようとしたが、高齢の方は充電作業が難しい状況だった。
ねむりスキャンを活用した。
各種の人員配置や投資も、結果としては後から診療報酬が追いかけてくる、良い事例と感じました。
■地域で何が必要か
できることを、先行投資で実現されていく、まさに患者本位の医療を提供されている病院であったと感じます。
こういった良い事例を見て、自分なら何から取り組めるかを考える良い機会にしていきたいですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)