【1419】理事会と幹部会の役割って何?

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

1419日目。医療経営の森より、中神がお届けします(^_^)

しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。

(こちらは旧年度版です。最新版は、以下からどうぞ。)

今日のテーマは「理事会と幹部会の役割」について考えてみましょう。

◆理事会

理事会は、その法人の理事や監事が参加をする機関です。

主に、戦略的意思決定を行います。

では、理事会での具体的な議案は、どのようなものがあるでしょうか。

・理事長の選任
・重要な役割を担う職員の採用の決定
・新しい組織を作るかどうか

といった人の選出に関係する内容が一つですね。

組織といっても人です。
どのような人がトップになるか、重要な役割を担うのか、その法人の将来を決める大変な意思決定だと思います。

次に、お金関係ですね。

・決算や予算の承認
・多額の借財
・重要な資産の処分や譲り受け

等ですね。
今年度の財務の結果はどうだったのか、次年度以降どのような想定で行くのか、を確認し、承認する場です。
方向性を定めること、新たな事業開始のためにどの程度の借財を行うのか、など。
1職員では決められない、責任の重い議案と思います。

そして、「物、事」と言ったら良いでしょうか。

・事業所の設置や変更
・業務執行の決定

といったものがあります。

建物や事業など、それぞれお金もかかりますし、人も必要です。
その実行により、法人に、どのようなメリットがあるのか、リスクがあるのか、考えなければなりません。
責任も重いですし、職員にその活動の目的を明示し、理解してもらうことも必要です。
意思決定の重さ、難しさも感じますね。

◆幹部会

幹部会のメンバーは、病院長や事務長、部長といったメンバーです。

主に、戦術的意思決定を行います。

・経営分析や提案
・最新情報の共有
・現場の課題抽出や解決

といった内容です。

これらの内容は、部長だけでなく、課長や主任といった、より現場に近いスタッフだからこそ分かる内容もあります。
よって、病院によっては、課長以上が参加する幹部会もあると思います。

その病院の規模によって異なると思いますが、
月次の経営状況の報告・共有については、課長以上には知っていただきたい内容です。
戦術実行にあたり、必要な情報を共有しておくことも必要でしょう。
現場で思っている課題は何か、といったことを共有し解決していく、そのための戦術を練る場所でもあると思います。

理事会と幹部会で参加対象者も違いますし、話される内容も違います。
この違いを知り、何を話し合うべきなのか、戦略なのか・戦術なのか、階層や課題に応じて、適切な会議体でしっかり対応していきたいですね。


以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)