【1477】地域連携推進法人の活用による経営改善
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
中神勇輝です!
1477日目。「病院経営の理論と実践塾」より、日々の学びや気づきをお知らせします(^_^)
しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。
今日のテーマは「地域連携推進法人の活用による経営改善」について。
1、地域連携推進法人の参加病院の診療科の統合
地域に複数病院がある場合、似たような診療科が地域に重複していることはよくある話です。
その機能を集中することで、それぞれ集中した病院の医療提供の力が上がります。
その結果、手術件数や患者数の増加が期待できます。
2、地域連携推進法人に本部機能を集中する
それぞれの参加法人の総務・経理部門を集約化できます。
規模の違いはあれど、各病院に管理部門は必須です。
経理や総務といった部門は、病院経営の基盤です。
集約化することで、人員が持つ余力・発生する隙間時間を有効活用することにつながります。
3、参加法人間の人事交流や共同研修
人事交流はとても大事です。
共同研修含め、シナジー効果を期待できます。
井の中の蛙になりがちなのが医療機関です。
他院と自然とつながれる仕組みを作ることは大きなアドバンテージになります。
4、複数の参加法人が集まることで、価格交渉力が強くなる
・医薬品や医療材料の共同購入。
・医療機器の共同利用。
などによって、コスト削減が可能です。
他院がどの程度の価格で購入しているのか、なかなか分かりません。
そこで、こういった連携推進法人によって横の情報を共有することで優位に交渉を進める情報を得ることができます。
5、その他
病床が満床の病院があれば、病床を融通させることで、救急の受け入れ力の強化、手術件数の増加も期待できます。
厳しい経営状況の参加法人があれば、貸付を行い、資金繰りの改善をサポートできます。
以上、さまざまなメリットがあります。
ただ、よほどの必然性がない限りは、ここまでの取り組みを進めることはできないでしょう。
・地域からの要請があった。
・自院だけではどうにも経営が立ちいかなくなった。
上記のようなニーズ、また問題が発生しないと、垣根を超えてまで一体化する必然性を感じません。
とはいえ、理想の形までいかなくても、地域にあった連携の形を模索し、一歩ずつ連携を進めていくことが時代の強い流れです。
取り組んでいきたいですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)