【1481】新公立病院改革ガイドラインによる再編、ネットワークの留意点

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

中神勇輝です!

1481目。「病院経営の理論と実践塾」より、日々の学びや気づきをお知らせします(^_^)

しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。

(以下からどうぞ。)

今日のテーマは「新公立病院改革ガイドラインによる再編、ネットワークの留意点」について。

今後、地域における病院の再編やネットワークは、ますます求められるでしょう。

とはいえ、そう簡単でないのも、事実です。
その課題について確認できる内容でした。

1つ目は、医療機能です。

病院(基幹病院)から診療所化(日常的医療提供、サテライト機能)する場合に住民の理解も必要です。

診療科を集約・拡大するとなったときに、一部の病院は基幹病院としての機能を強化できるかもしれません。
しかし、他の病院は機能を縮小するということも生じます。
その地域で、基幹病院の役割をしていた病院が、日常的な医療提供や外来のサテライト機能に移ったとします。
その場合、住民は、手術や急性期の治療が近くで受けられなくなるという不利益を被る可能性があります。

2つ目は、人事面です。

各病院で大学医局が異なる場合、医師の派遣について配慮、複雑な調整が必要になりそうです。

3つ目は、病棟機能です。

病棟の医療機能を転換する場合は、現場の理解が必要です。
・ケアミックス型から急性期機能1本に変える。
・急性期ベッドから回復期ベッドへ変える。
・回復期ベッドから療養ベッドへ変える。
所属するスタッフに求められる技能や知識が変わりますので、訓練や研修も必要でしょう。
そのあたりの調整をどうするか、ですね。

その他、組織風土、情報システムの違いもあります。
全く違う理念、異なる経営者、仕組みの中で医療を提供してきた訳ですので、調整しきれるか・・・、大変むずかしい点があります。

何が最大のボトルネックになるのか見定めて課題を解決し、地域に必要な役割を果たしていきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)