【理論と実践】減価償却費って何でしょう?
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令和4年10月28日 病院経営の理論と実践 1629号
■減価償却費って何でしょう?
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
昨日に続き、財務諸表(経常損益表、貸借対照表など)でよく見かける言葉について。
今回は、減価償却費について。
この概念を理解するのに、結構時間がかかりましたね。
減価償却費とは、ざっくりいうと、
・長期的に使う高額な機械・建物について、
その費用を購入した時期以外にも将来的に割り振る
という感じです。
2022年度、仮に3億円の建物を建てた時、先30年かけて使う、とします。
その3億円全てを2022年度だけに計上するのは、なんだか違和感があります。
その建てる時にかかった費用を30年分に分けて、
計上する費用項目が減価償却費と言います。
建物や医療機器など、長期に使うものの費用を使用年月に合わせて、割り振ります。
数字で言うと、
3億円を、30で割ると、1年で、1000万円。
1000万円を12ヶ月で割ると、約83万円。
書類上の価値計算として、
3億円の資産を30年かけて、1年に1000万円ずつ使っていくイメージです。
1年経てば、価値が減って(減価)、2億9000万円となる訳です。
で、この減価償却費は、費用なんですが、お金の支出は無いんですよね。
これが特徴です。
投資当時にお金を使っていますから。
費用としては計上しつつも、実質は、お金は減っていない。
ただ、借金して購入した場合は、
返済が必要なので、返済金としてお金が出ていっていますけどね。
借入の返済の金額は、利益云々の概念の部分では扱われないので、
その辺りがややこしいです。
利益は出ていても、返済が多すぎて、実は負債超過なんてことも・・・。
ということで、利益や資産などについて、
次回、以下の言葉について考えてみます。
フロー 損益計算書
ストック 貸借対照表
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)