【理論と実践】貸借対照表の負債(流動負債パート1)

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令和4年12月18日 病院経営の理論と実践 1680号

■貸借対照表の負債(流動負債パート1)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

昨日に引き続き、貸借対照表です。
貸借対照表とは、資産と負債と純資産のバランスがどのようになっているかを明確にする資料です。

今回から、その「負債」について考えていきます。

本日は、「流動負債」の1回目です。

今まで、資産について取り扱ってきました。
現金や材料在庫、医療機器、建物などを資産と言いますが、
それらを手に入れるために、お金を借りることがあります。

運転資金として現金が必要で、短期借入金、
建物を建てるために大きなお金が必要で、長期借入金、という感じですね。

資産を獲得する際、どのような負債(方法)で手にいれたのか、
どのようなバランスになっているか、の概要が分かります。

その負債の勘定科目について、確認していきたいと思います。

○買掛金

医薬品、診療材料、給食用材料など、たな卸資産に対する未払債務

私たちは、モノという資産を購入する時、たいてい現金で支払うことが多いと思います。
モノを手に入れて対価とし、その場で払います。
買掛金は、その場で支払うのでなく、後払い、という考え方です。
「いついつまでに支払います」という約束をします。
将来支払う義務のある負債として考えます。

○支払手形

手形上の債務。ただし、金融手形は短期借入金又は長期借入金に含める。
又、建物設備等の購入取引によって生じた債務は独立の勘定科目を設けて処理する。

銀行が関係する項目です。
買い手は支払い手形を発行し、売り手はモノの対価として手形を受け取ります。
買い手の立場では支払い手形、売り手の立場では受け取り手形になります。
売り手は、その手形を銀行に提出し、お金を受け取ります。
買い手は、将来支払う義務のある手形(負債)を発行することになる、ということです。

○未払金

器械、備品などの償却資産及び医業費用等に対する未払債務

資産の項目の「前払金」と似ている勘定科目です。
その逆と言って良いでしょう。
例えば、機械を買いました。
支払いは、半年後です。
機械は使っているものの、お金を払っていない状況です。
本来、その機械を使うのであれば、対価が必要ですが、
支払うべきお金を払っていない状態なので、負債と考えます。

○短期借入金

公庫、事業団、金融機関などの外部からの借入金で、
当初の契約において1年以内に返済期限が到来するもの

銀行からの借入ですね。
負債といえば、一般的にこれです。
短期借入金と言われる通り、返済期間が短い場合は、流動負債に入ります。
1年を基準とします。

○役員従業員短期借入金

役員、従業員からの借入金のうち当初の契約において1年以内に返済期限が到来するもの

借りている相手が異なるだけで、短期借入金と同じですね。

○他会計短期借入金

他会計、本部などからの借入金のうち当初の契約において1年以内に返済期限が到来するもの

借りている相手が異なるだけで、短期借入金と同じですね。

以上です。次回も流動負債について取り扱いますね。

では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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