【理論と実践】BCP作りますか?
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
ご友人等へのメルマガ紹介はこちらから。
https://www.mag2.com/m/0001682907
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
令和5年1月27日 病院経営の理論と実践 1720号
■BCP作りますか?
中神勇輝(なかがみゆうき)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おはようございます。中神です。
〜最近のブログのテーマ〜
・平日は、中小企業診断士関係
・土日は、医療・介護経営関係
今日は、平日ですので、中小企業診断士関係です。
最近の参考図書は、「中小企業白書」です。
〜今日のテーマ〜
第5節「事業継続計画(BCP)の取組」
【自然災害の影響とリスクに対する備え】
大雨、大雪、地震、大規模火災など、災害救助法の適用を受ける災害が多く発生した。
・BCP:Business Continuity Plan(以下「BCP」)とは?
災害に代表されるような不測の事態が発生しても、重要な業務を中断させることなく、
また中断が生じても可能な限り短期間で復旧させるため に、
方針や体制及び手順を示した「事業継続計画」である。
・BCPを策定している企業と想定リスク
毎年増加傾向にあるものの、半数近くは時期によらず策定していない。
事業の継続が困難になると想定しているリスクについて、
「自然災害」が69%、「感染症」が60%として、高く認識されている。
2020 年は感染症による在宅勤務の推奨や、従業 員の感染による出勤停止に伴う稼働停止など、
事業の継続が困難となる事態が懸念されたためか、
「感染症」を想定するリスクとして回答した企業 の割合は2019年から急増。
とあります。
感染症を課題とする企業が急激に増えました。
医療機関も同様です。
職員が感染した時に、どのように医療提供体制を維持するか、大きな問題になりました。
・BCP策定の効果
BCP を「策定している」と回答した企業が感じている効果を見ると、
「従業員のリスクに対する意識が向上した」という回答が半数以上存在する。
「事業の優先順位が明確」や「業務の定型化・マニュアル化」「業務の改善・効率化」など、
日頃の業務改善にも効果が表れている。
とあります。
BCPを策定する時間も、推進する組織もありません、という企業も多いでしょう。
ただ、メリットから考えると、色々ありそうですよね。
何の業務を優先して行うか、事業の優先順位を明らかにすることは、BCPに関係なく大事です。
あれもこれもできないです。
地域で自分の病院の担うべき役割は何か、考える機会は、意外と少ないものです。
これだけは!というものを明確にすること。
その優先順位の言語化、業務の定型化・改善につなげていくことができれば、
それだけでも、やった甲斐があるものです。
・BCP を「策定していない」理由
「策定に必要なスキル・ノウ ハウがない」や「実践的に使える計画にすることが難しい」など、
BCP に対する敷居の高さが存 在する可能性が示唆される。
一方で、「策定する人材や時間の確保ができない」や
「策定の効果が期待できない」に加え、
2割程度が「必要性を感じない」と回答するなど、BCP に対する優先度が高くない状態である。
とあります。
メリットはある!しかし、できない。
そんな声がある、ということですね。
効果がありそうでも、費用対効果の観点で人材や時間の確保ができない現実もあります。
コロナが収束したとしても、新しい感染症であったり、自然災害は起きます。
なので、放っておくわけにもいきません。
ハードルを突破して取り組む必要があります。
そんな時には、外部の力を一時的に借りることが良いと思っています。
どんな事業も、プロジェクトも、一気呵成に仕組みの部分まで作り込むことが有効です。
BCPも同様ですね。
(最後、気になったコラムを紹介します。
感染症に起因して支障を来した業務は、
営業・受注、国内の生産活動、海外からの部材の調達でした。)
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
この記事を書いたのは、こんな人。
ーーーーーーーーーーーーーーー
地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。