【理論と実践】BSCを院内で普及させるために、どんな取り組みが必要か?

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令和5年6月1日 病院経営の理論と実践 1845号

■BSCを院内で普及させるために、どんな取り組みが必要か?

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

本日の内容は、 医療経営士1級受験対策ということで学びをシェアしていきたいと思います。
(長英一郎さん作成の問題集より)

BSCを院内で普及させるために、どんな取り組みが必要かでしょうか?

・まずBSCの目的と4つの視点について確認します。

BSCの目的は何でしょうか?

患者の利益です。
患者の利益を追求することが、経営改善につながり、その結果また患者の利益に循環します。

そして、BSCといえば、4つの視点があります。

財務の視点
業務プロセスの視点
学習と成長の視点
患者の視点

これらに関係する事業戦略、機能戦略をバランスよく実施していくことが求められます。

・では、このBSCを院内で普及させるために、どんな取り組みが必要でしょうか?

大きく4つ取り上げられていました。

1つ目は、経営陣の理解と促進ですね。

なんといっても経営陣が理解しなければ、職員が理解することはあり得ません。
まず経営層がBSCの意義や効果を理解し、そこから全組織へ展開していく、その上流部分にあたります。

2つ目は、スタッフへの研修ですね。

経営陣だけ理解していても、組織としては動きません。
いかに浸透させるか?
スタッフが理解し、適切な活用ができるように促進していく院内広報活動が必要ですね。

3つ目は、目標設定や評価基準の明確化です。

BSCの4つの視点をもとに、組織全体の目標、各部門の目標を立てていきます。
組織全体から各部門へ落とし込んでいきます。
各部門にどんな役割を期待するのか、組織全体の目標実現のために必要な業績を数値化していきます。

KPIという言葉があります。
「Key Performance Indicator」の略語で、「重要業績評価指標」と訳します。
重ねて押さえておきたい言葉です。

4つ目は、定期的なモニタリングや改善活動です。

目標設定や評価基準を設定した上で、しっかり振り返りの機会を設けます。
進捗状況を確認し、進捗がイマイチであれば、改善活動を促進する必要があります。
このPDCAを回すことが継続的なパフォーマンス向上につながっていきますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。