【理論と実践】急性期病院における地域医療連携のステークホルダーと、地域医療連携室の役割
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令和5年6月19日 病院経営の理論と実践 1863号
■急性期病院における地域医療連携のステークホルダーと、地域医療連携室の役割
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
〜今日のテーマ〜
本日の内容は、 医療経営士1級受験対策ということで学びをシェアしていきたいと思います。
(長英一郎さん作成の問題集より)
急性期病院における地域医療連携のステークホルダーと、地域医療連携室の役割について確認しましょう。
まず、どんなステークホルダーがいるか、確認してみましょう。
・クリニック
・救急隊
・回復期・療養型病院
・施設
・在宅(ケアマネジャー)
です。前方連携と、後方連携という大きな括りに分けられます。
さらには、
・高度急性期病院
もあります。
「急性期病院における」という題意ですので、つい抜けてしまうところですが、
症状が変わった場合に、より高度な医療が受けられるところへの転院はあり得ますよね。
これもまた連携の一つですね。
では、それらのステークホルダを踏まえて、どんな役割があるでしょうか?
私が思いついたのは、大きく2つです。
入院支援と退院支援ですね。
入院支援では、患者の状態・家族背景に合わせてケアマネジャーと連携し、施設や在宅からの入院を受け入れる。
広く言えば、クリニックへの訪問や渉外活動もそうですし、救急車の対応も考えられます。
退院支援では、退院先との候補探しと、患者の状態、家族の希望との調整があります。
その他、患者家族からの相談を受けることも大事な役割と考えます。
(以下は、私のメモ)
次に、解答例を見てみましょう。
まず、大きく「自院と他院をつなぐ役割」と表現されています。
その上で、前方連携と後方連携という大きな括りで、ステークホルダーとの関係性について書かれていました。
急性期として受けた患者を、
より高度な医療を受けられる病院へ紹介する前方連携、
急性期を終えた患者の退院先や転院先として、
医療・介護施設、行政や福祉を含めた施設などの後方連携があります。
上記の関係性を踏まえて、地域連携室の具体的な役割が4つ紹介されています。
1 関係機関との情報窓口
2 連携情報のデータ整備と分析
3 広報活動の強化
4 職種別連携の統合
ですね。詳細は、以下の通りです。
1 関係機関の情報窓口
紹介・逆紹介患者について他病院や他クリニックとの情報交換、
その他にも適時情報共有を行なっていきます。
2 連携情報のデータ整備と分析
患者の情報含むデータファイリングとデータベース化、
そのデータ分析を行います。
3 広報活動の強化
自院の診療機能の特徴などを伝える、PRを行います。
4 職種別連携の統合
縦組織の職種で行なっている個別の連携を統合し、
横断的な連携の促進を行います。
そして、これからの地域医療連携室(病院といっても良いです)に
求められる役割が変わってきていることも書かれていました。
地域の医療機関や救急隊といった前方連携、
療養型病院や介護施設といった後方連携がありますが、
これらの連携先は別組織であるため、情報共有が不足していることは大きな課題です。
その課題もより複雑化しています。
例えば、前方連携であるクリニックが在宅診療を担えば、後方連携の役割に変わります。
後方連携である施設や老人ホームからの入院を受け入れる、という前方連携もあり得ます。
来院ルートの多様化に対し、それらの情報を一体管理することが求められます。
それら情報の流れを整備することが、患者にとってより適切な医療を受けられる道筋になる、
という印象的な内容だったと思います。
(以下は、解答例のメモ)
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。