【理論と実践】下り搬送と出口対策

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令和5年12月5日 病院経営の理論と実践 2032号

■下り搬送と出口対策

中神勇輝(なかがみゆうき)
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こんにちは。中神です。

最近、下り搬送という言葉をよく聞きます。

中医協の議論でもよく出ていますね。

下り搬送とは「比較的軽症な患者について3次救急から2次救急に搬送しなおす」ことを言います。

大病院・地域の基幹病院(3次救急)で救急搬送を受けても治療せず、
トリアージのみ行い、そのまま2次救急などに転院するということですね。

下り搬送だけでなく、

一定程度回復した患者を3次救急などから後方病院に転院させる、ということもあります。

これらの仕組みは、地域の救急の応需体制に大きな影響を与えますね。

地域の基幹病院に搬送され、そのまま入院していると、
その基幹病院が新たな入院を受けることができなくなり、詰まってしまいます。

一定のタイミングで転院できる病院間の関係性作りが必要ですよね。

大病院がどれだけ医療の質が良く、効率よくできたとしても、限界があります。
今後、いかに地域としての医療の質を高めていくのかということが、
ますます求められていくでしょう。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、現在2次試験の結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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【理論と実践】下り搬送と出口対策” に対して2件のコメントがあります。

  1. 玉井 勲 より:

    お世話になります。
    下り搬送協定の締結書雛形みたいなものはありますか

    1. nakagami yuuki より:

      玉井様

      返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。今のところ、厚労省の資料には、協定の締結書の雛形はありませんでした。

      ・求められる体制整備として、
      搬送先からの相談に応じる体制を整えること。
      搬送先で患者が急変した場合等に、再度患者を受け入れる体制を整えること。

      ・定期的な協議と情報共有として、
      搬送先医療機関等と定期的に救急患者の受け入れについて協議を行うこと。
      搬送した患者のその後の診療経過について共有を受けること。

      などの項目は必要と思いますが、地域の医師会にも情報があるかもしれません。

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