【理論と実践】我が国と諸外国の医療制度(医療経営士テキスト所感 中級・一般1)

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令和6年1月1日 病院経営の理論と実践 2059号

■我が国と諸外国の医療制度(医療経営士テキスト 中級・一般1 所感)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

2024年度が始まりました。
今年も微差を積み重ねていく年にしたいと思います。

医療経営士2級テキスト「一般」の「医療経営概論」より学びをシェアします。
今回は、医療システム経済(我が国と諸外国)について確認します。

【我が国】

医療に求められるのは、質と安全の確保です。

・制度の変遷

そのような背景の中で、医療保険制度改革の歴史を振り返ると、
出来高請求からDPC請求への変遷があります。

医療の標準化という政策のもと、
クリニカルパスの重要性が増してきています。
病院による治療の違いを是正するきっかけになっているでしょう。

・利益と医療費

また、医療サービスの提供体制の特徴の一つは、非営利です。
医療法人には株主がいません。
よって、利益を還元すべき相手は、患者であり、社会である、
という点は特徴と言えるでしょう。

そもそも公的価格で成り立つ日本の医療制度では、過大な利益を得ることは難しく、
高齢化に伴い、医療費が増していく中で、引き締めはますます厳しいです。
生産年齢人口が減る中で、国民の医療費の負担率も変わってきています。

このように、医療費の適正化が求められていることは、
地域医療構想、病床再編、外来機能分化の流れからも感じますね。

【諸外国】

諸外国と比較する必要性は何でしょうか?

それは、自国を客観視できる、ということです。
簡単ですが、確認してみましょう。

・イギリス

NHS(National Health Service):自己負担なく、受診可能。
GP(General Practitioner):かかりつけ医。
NICE(National Institute for Health and Clinical Excellence):医療品質向上の機関。
といった用語を押さえておきましょう。

・アメリカ

公的保険として、メディケア(高齢者や障害者などを対象)や
メディケイド(低所得者を対象)があります。

また、DRG/PPSという報酬制度があります。
1入院当たり包括支払い方式(疾病ごとに、治療内容や入院日数に関わらず、一定の報酬)です。
ここから、標準的な治療の工程を示す、クリニカルパスが発展したとも言えそうです。

その中、保険者による制限医療といったHMO、PPOなどの、
マネジトケアの失敗ということにも触れられてます。

・その他の国

フランスは全国民のほとんどが公的医療保険です。
ドイツも皆保険に近い制度です。
スウェーデンは、高い税金によって医療費を請け負っています。

といったように、国によって医療の受け方は異なります。
他と比べることで、自国の特徴が見えてきますし、
参考にできることも出てきます。
アンテナを高くしておきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。

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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。