【理論と実践】病院の歴史と施設の変遷(病院の源流と変容、医療行政と施設)(医療経営士テキスト 初級・1 所感)
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令和6年1月11日 病院経営の理論と実践 2069号
■病院の歴史と施設の変遷(病院の源流と変容、医療行政と施設)
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
医療経営士初級(3級)テキストの「医療経営史」より学びをシェアします。
今回は、病院の歴史と施設の変遷(病院の源流と変容、医療行政と施設)について確認します。
【病院の歴史】
1、病院の源流
寺院や神殿が源流です。
神殿では病人の宿舎や入浴施設があり、ローマでの戦傷者の受け入れなどもあったということですね。
キリスト教と病院という視点でも紹介されています。
戦争の兵士、病人や貧乏人、虐げられた人が対象です。
その後、宗教から離れ、寺院における修道女が、看護人となっていったということです。
2、病院の変容
多様化、専門化も進みます。
臨床の領域もそうですし、
19世紀における大学病院の創設や、総合病院における教育や研修、看護師の養成の仕組みもできました。
特殊な疾患として精神病や黒死病(検疫)の対応もありました。
また、日本の病院として、制約が多い公立病院、私立病院の数の多さは特徴と言えるでしょう。
【病院施設の変遷】
1、戦後の医療行政
医療法で、量的整備や医療水準を整備します。
・1次改正では、病床規制
・2次改正では、医療施設の機能分化
・4次改正では、病床区分の見直し
などがありました。
医療施設という視点で、1973年は「福祉元年」と言われます。
老人医療について、療養、ケア、回復期リハ、ハイケアユニットなどがあります。
成長と変化という視点では、スクラップ&ビルドを避ける、という視点も重要です。
(時には、必要かもしれませんが)
中長期計画をつくることで、将来必要な機器や技術、増築を想定することができます。
検討の際、組織や部門を踏まえた建築も重要です。
近代化のモデルプランとしてアメリカの病院管理学があります。
2、看護と施設
看護単位は、患者グループ、看護チーム、病棟といった枠組みで考えます。
病棟は病院の重要部門といえます。
病棟の拠点としてステーションにて、来訪者を受け入れたり、
物品を保管したり、診療の準備や記録といった場でもあり、
チームで医療を行うためのスタッフステーションという役割もあります。
病棟における患者の視点です。
個室であれば、プライバシーを管理すること、感染管理、ベッドコントロールに有効です。
多床室であれば、メリットは看護師が1度に観察できることもいえます。
部屋の面積は一人あたり医療法で6.4平米以上が求められます。
3、BCP
事業継続計画ですね。
勉強当時(10年前)購入したバージョンのテキストの内容ですが、その頃から重要視されていたことを実感します。
例えば、手術室であれば、エレベーター、電気、水道の設備の維持体制の確保です。
今回の震災で、透析の排水設備の重要さも改めて感じます。
職員にとっては、食事や交通の確保です。
4、経営と施設
補助金や交付金をうまく活用して設備を更新したり、事業計画を立てていくことが必要です。
5、感染と施設
手洗いは、病室の近くに設置することや、
オペ室におけるゾーニングという視点、
着替え、履き替えを必要としない「一足制」の導入などがあります。
コロナによって、ゾーニングなどの感染対策を踏まえた設備設計の重要さが増したのが昨今と言えますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
(以下は、参考までに、勉強当時(2015年頃)の初級テキストのタイトルです)
医療経営史
日本の医療政策と地域医療シスム
日本の医療関連法規
病院の仕組みと各種団体、学会の成り立ち
診療科目の歴史と医療技術の進歩
日本の医療関連サービス
患者と医療サービス
生命倫理と医療倫理
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
https://hcmi-s.net/weblesson-hcm/jmp_consult_01/ (講座)
https://healthcare-mgt.com/article/iryo/jmp_consulting01/ (紹介)
◇過去の内容、記事はこちらから是非(^-^)
https://wakuwaku-kokoro.net/
◇試験勉強や本の学びをアウトプットしているYouTubeチャンネルは、こちらです(^-^)
https://youtube.com/channel/UC_PiglYG9qTBjlJ3jt3161A
この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。