【理論と実践】損益分岐点分析(平成22年度 第2問 設問1・2)

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令和6年1月13日 病院経営の理論と実践 2071号

■損益分岐点分析(平成22年度 第2問 設問1・2)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

損益分岐点分析について学びを深めています。
今日は、平成22年度の中小企業診断士の2次試験の過去問(第2問)です。

【問い】

営業部からの報告によれば、Z者は部品Qの納入価格の20%引き下げを要求している。
さらにZ社からは、納入価格を現在の価格より30%引き下げることができれば、
今後は仕入れ先をD社に一本化し、発注量を2倍にする案が提示されている。
部品Qの現在の売上高は2,823百万円、変動費は1,129百万円、固定費は1,640百万円である。
なお、現状の生産能力には十分な余裕があり、
生産技術部からは、部品Qの納入量を2倍にしても、その原価構造は現状と変化がないと報告されている。

(設問1)(問題は一部改変)

案1)納入価格を20%引き下げた場合、
案2)納入価格を30%引き下げた場合のそれぞれについて、損益分岐点売上高を求めよ。(単位:100万円)
(計算の結果は、小数点第3位を四捨五入せよ。)

(設問2)

D社は自社から提示された案のうち、どちらを受け入れるべきか、
その理由とともに60字以内で解答せよ。

【解答手順】

以下の手順で確認していましょう!

1、前提条件
2、問われていること
3、現在の条件
4、変化する条件
5、解答作成

【解答結果】

1、前提条件

・単位:100万円
・小数点第3位を四捨五入

2、問われていること

・2つの案それぞれの損益分岐点売上高と、どちらを受け入れるか?

3、現在の条件

・売上高:2,823
・変動費率:1,129/2,823
・固定費:1,640

4、変化する条件

案1)売上高が20%に減り、変動費はそのままです。

・売上高  2,823の8割=2,258.4
・変動費率 1,129/2,258.4
・固定費  1,640

案2)売上高を30%減額するものの、2倍になります(受注が増える)。

・売上高  2,823の7割=1,976.1の2倍で、3,952,2
・変動費率 2,258(1,129の2倍)/3,952,2(1,976.1の2倍)
・固定費  1,640

5、解答作成

損益分岐点売上高の公式に当てはめます。

案1)1,640/(1,129/2,258.4)=3,279.42
案2)1,640/(2,258/3,952,2)=3,825.76

上記より、売上高が損益分岐点売上高より低く、赤字となる案1でなく、
黒字となる案2を受け入れる。

となりますね。

黒字にあるか、赤字になるかの違いは、
期待される売上高が、損益分岐点売上高を超えるかどうかで確認できます。
損益分岐点売上高とは、売上高と費用が一致する、0になる額です。
案2は、3,952,2という売上高が、3,825.76という損益分岐点売上高を上回っていることから判断できますね。

その他に押さえておきたい点を見ておきます。

元々の問題では、総費用曲線を図に示す、という問題でした。
総費用は、変動費(変動費率と売上高の掛け算)+固定費ということも確認しておきしょう。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。