【1029】在宅ケアが求められる時代とニーズへの対応

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

月曜日ですね。3月も、第2週が始まりました!
どうせなら、ワクワクしながら何にでも取り組みたいものです。
その「こころ」を選ぶのは、自分自身なので、意識高くいきましょうー(^_^)v

では、本日は、

在宅医療 経営・実践テキスト

という本を読んでの所感です。(読書通算966日目)

まさに、テキストといった感じです。これ1冊あればOK、と思わされる濃厚さでした。
じっくり読んだ訳ではありませんが、その中から、気になったワードをピックアップしました。

見づらいかもしれませんが、目次は、こちら(^_^)

【在宅医療が求められる背景と目的】

国民の多くは、自宅での自宅での医療療養を希望している。
在宅医療の需要の増加は2040年がピークであり、人数でいうと、約120万人となる。

需要増への対応に加え、社会保障費の方からも入院医療から在宅診療へのシフトが必要である。

外来医療の全国の需要のピークは、2025年。

収益性について、単価で比較すると、外来患者5人分の収益を、
在宅患者1人分の収益でカバーできる。
在宅診療の体制を構築できれば、経営安定化を見込める、ということ。

在宅医療提供体制は足りない中で、どのように満たしていくのか、が課題。

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高齢化により、外来に通院できる患者数は減る。また、入院は多くの医療費がかかります。
在宅は、患者の状況、国の財政状況から見ても、ニーズが増すのに、
対応できる体制が整っていない、ということでしょう。

地域によって差はあるでしょうが、大きな方向性は一緒ですので、
自地域の社会資源、人口動態、自院の力を見極めて、今から準備していくことが大事ですね。

【在宅医療の基礎知識】

診療報酬と施設基準について。
往診料、訪問診療料、他。

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すみません。私が、医事課出身と言うこともあり、ある程度、分かるのと、
内容が細かいので、割愛します。

ただ、ざっと見た感じでは、分かりやすくビジュアルでまとめられていると思います。

【数値で見る在宅医療経営】

算定件数、患者単価と収入の目安。
居宅と施設との収益性の違い。
診療枠数と収入の目安。

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実際に経営が成り立つ件数など、具体的に、事例が書かれていました。
非常に細かい内容で、これから在宅医療を行っていこう、という医療機関も、
自院の状況はどうなんだろう、という医療機関も、
自分を計るモノサシとして活用できる内容、と感じました。

【事例で見る実践のポイント】

地域の在宅医療の需要と提供体制の把握。

75歳以上人口の推計で量的需要を確認する。

在宅医療需要は自分たちで作り出す。
入院よりも在宅。

訪問診療の診療体制。
看護師や事務が同行するメリット。
1日あたりの訪問件数を一件増やせば、同行スタッフの人件費は回収できる。

往診バックの準備。

初回訪問時の説明導入の流れ。

クラウド型の電子カルテで外でも見れる体制を作る。

医療費の徴収方法。
事前に金額を説明すること。自動引き落としの導入。

訪問看護との連携強化。
訪問診療にとって、重要なパートナーと認識すること。

院内外の情報共有の仕組みづくり。
院内SNSの活用(患者に許可を得る)。
情報不足はモチベーションを下げる。

最も重要なKPIは、医師1人、1日あたりの訪問件数
目安は医師1人、1日あたりで、8件から12件。

集患のための取り組み。とにかく断らないこと。

在宅看取りの実践。
これから訪れる多死社会に向けて看取りの対応がいっそう重要となる。
安心して在宅医療を続けられる仕組みを作る。

常勤医師の採用。
理念の共感、一緒に働きたいと思えるかどうかがポイント。

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心に残った部分だけ、ピックアップしましたが、それぞれ大事ですよね。

在宅のニーズはある。しかし、知らない人もいる。その需要を喚起する。
知らせて利用されないのと、知らずに利用されないのでは、
次の一手も大きく変わります。

そして、いくらニーズがあっても、対応できる体制が整っていなければどうしようもないです。

その体制として、

訪問診療に看護師または事務員が同行、往診バックの準備、
訪問診療の説明や同意までの仕組み化、クラウド型の電子カルテ、
情報共有できる院内SNS、KPI管理など。

できることは限られていますが、自法人にとって、何が大事なのか、
件数を増やせないボトルネックは何か、ということを見定めて、大きな目標を掲げつつ、
一つ一つ解決していくことが地域のニーズを満たす第一歩になるのではないでしょうか。

ベイビーステップ

では、また明日(^_^)v

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