【理論と実践】外部委託の判断と固変分解(中小企業診断士2次試験 事例4)
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令和5年9月13日 病院経営の理論と実践 1949号
■外部委託の判断と固変分解(中小企業診断士2次試験 事例4)
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
中小企業診断士二次試験に向けて、学びをシェアしています。
実際に問題を解いています。
今回は、令和4年度の事例4の第3問より、「固変分解」です。
【第3問】(配点 35 点)
問題の前提条件は、以下の通りです。正確な設問内容は、過去問をご覧ください。
・中古車の現金買取りを行い、それらに点検整備を施したうえで海外向けに販売する。
・需要の高い車種についてわが国での中古車買取価格の相場を調査したところ、
諸経費を含めたそれらの取得原価は 1 台あたり平均 50 万円。
・それらの中古車は、現地販売店に聞き取り調査をしたところ、
輸送コスト等を含めてD 社の追加的なコスト負担なしに 1 台あたり 60 万円で販売。
・同業他社等の状況から中古車販売事業においては
期首に中古車販売台数 1 か月分の在庫投資が必要であることもわかった。
・D 社はこの事業において、初年度については月間 30 台の販売を計画している。
(設問 1 )
・月間 30 台までは臨時整備工を雇い、自社で行うことができる。
・こうした中、D 社の近隣で営業している自動車整備会社から、
D 社による中古車買取価格の 2 %の料金で点検整備業務を請け負う旨の提案があった。
〈点検整備を自社で行うための費用データ( 1 台あたり)〉
直接労務費 6,000 円
間接費 7,500 円(間接費のうち、30 %は変動費、70 %は固定費の配賦額。)
このとき D 社は、中古車の買取価格がいくらまでなら点検整備を他社に業務委託すべきか答えよ(単位:円)。
本設問では在庫に関連する費用は考慮しない。
・公開されている設問の趣旨は以下の通りです。
中古車販売事業における点検整備業務において、与えられた費用データに基づいて関連原価を適切に把握し、
外注すべきか否かに関する適切な意思決定について助言する能力を問う問題である。
・所感です。
求める金額は何でしょうか?
中古車の買取価格がいくらまでなら点検整備を他社に業務委託すべきか、です。
x円とします。
外注した場合の整備費用はいくらでしょうか?
2%とあるので、「0.02x」ですね。
自社で行う整備コストが、「0.02x」より安ければ自社で行う方が良い、ということになります。
D社の1台あたりの点検整備費用を固変分解して、変動費を適切に把握する必要があります。
また、固定費は、自前で整備する・しないに関係なく発生しますので、今回は無視します。
まず、直接労務費が6,000円です。
そして、間接費のうち、30%が変動費とあるので、2,250円です。
合わせて、8,250円で、これが変動費です。
「0.02X(外注費用)」より、自社で行うコスト(8,250円)が安ければ外注します。
つまり、
「0.02X」≦「8,250円」
ですね。
8250÷0.02=412,500円です。
412,500円より安い状態であれば(412,500円までなら)他社に業務委託する方がお得!ですね。
そういえば、以前書いたブログでは、こんなメモを残していました。
「間接費のうち、変動費と固定費の配賦額とあるが、30台を想定した配賦だろうか。
固定費7500円の30台は、22万5000円。
買取価格を、x円とする。0.02x・・・?」
ということで、0.02xまでは考え方はOKでした。
「適切な固変分解」と「固定費は計算には考慮しない」という点が未熟者!な私でした。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。次は2次試験)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。