【理論と実践】生産年齢人口の減少と病床への人員配置
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令和5年11月12日 病院経営の理論と実践 2009号
■生産年齢人口の減少と病床への人員配置
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
【少子高齢化の少子】
少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少は、
医療従事者の減少を生じさせます。
急性期病床は、手厚い人員配置が施設基準で求められています。
その結果、急性期病床を持つ病院に、医療人材が囲い込まれる、
という事態が発生します。
にもかかわらず、一般病棟入院基本料の病床稼働率は、
ここ2年では、70%〜75%という状況も続いており、
人的資源の過剰配置を生じさせている可能性があります。
コロナ禍による病床の活用が難しかった点も影響していると思います。
ただ、そこまで人員を必要としない病床の使い方をしている病院に、
人員が過剰に配置されている可能性があります。
【医療資源の分散】
以前から、日本は、1ベッドあたり医療従事者が少なく、医療資源が分散している、
と言われます。
ベッドはあるものの人手不足のため、コロナ患者を受け入れることができず、
一部の基幹病院に患者が集中し、病床逼迫、医療崩壊を生んだとも言われます。
急性期には人手が必要ですが、薄く広く急性期病床があることによって
人員が分散している、という点は、今後も課題となる点です。
医療機器でも、CTやMRI、手術機器など、
同じような機能を近隣で保持することも課題と言われます。
似たような病床機能・医療機器を持つそれぞれの病院に、
人材が投入されているにもかかわらず、その地域の患者の奪い合いになって、
それぞれの稼働が少なくなっているとしたら、
フルに生かしきれない、という事態が発生しかねません。
地域による診療科の偏在も課題です。
診療機能や人材、医療機器の最適配置が求められますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、次は2次試験。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。次は2次試験)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。