【理論と実践】身体拘束を減らす医療現場の取り組み
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令和7年8月4日 医療・介護経営の理論と実践 2639号
■身体拘束を減らす医療現場の取り組み
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おはようございます。中神です。
先日、購入した車が納車されました。
中古ですが、年式、走行距離、内装など、申し分なし、です。
15年間、乗ってきた車との別れは、
なんとなく寂しいものがありますが、これもまた会者定離、の一つですね。
さて、今回は、医療現場における「身体拘束」というテーマについて
確認してみましょう。
■身体拘束最小化の重要性と取り組み
身体拘束は、患者様の安全を一時的に確保するために行われることがありますが、
患者さんの尊厳を守り、質の高い医療を提供するため、
可能な限り身体拘束を減らす取り組みが求められています。
特に認知症の患者様へのケアにおいては、
身体拘束を最小限にすることが重要である、と言われています。
診療報酬の入院基本料の施設基準で、求められている通りです。
多くの医療機関では「身体拘束最小化チーム」が設置されています。
このチームは、身体拘束の実施状況を把握し、
その最小化に向けた指針の作成、そして職員への周知や研修を行う重要な役割を担っています。
また、認知症ケアに特化したチームが、身体拘束最小化の役割を兼ねることもあります。
■実施理由と診療報酬への影響
実際に身体拘束が行われる主な理由としては、
点滴のラインやチューブ類の患者様による自己抜去の防止、
あるいは転倒・転落の防止が挙げられます。
しかし、チームはこれらの目的以外でも、
患者様の行動を制限する行為を最小化するための具体的な指針を作成し、
必要に応じて鎮静目的の薬物の適正使用についても検討しています。
なお、国の方針として、身体拘束の最小化に関する基準を満たせない
医療機関に対しては、減算される場合があることも定められています。
令和6年度の改定の動きを踏まえ、
令和8年度、どうなるか、注視しておきたい領域ですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。