【理論と実践】レセプトの診療区分「その他」とは(医療事務)
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令和7年9月26日 医療・介護経営の理論と実践 2692号
■レセプトの診療区分「その他」とは(医療事務)
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おはようございます。中神です。
今回は、実際のレセプト作成における具体的な点数算定のうち、
特掲診療料の「80 その他」について見てみましょう。
■処方箋料の算定と関連加算
特掲診療料の「80 その他」における重要な項目として、まず処方箋料があります。
処方箋料は、処方箋交付の日を含めて4日以内という提出期限があり、
この期間を過ぎると、受け取ることができなくなるため、
患者さんにはしっかりと説明する必要があります。
処方箋料に関連する加算として、
一般名処方加算と特定疾患処方管理加算など、様々な加算ががあります。
一般名処方加算は、後発医薬品の使用促進を図る観点から設けられており、
適切な一般名処方を行うことで算定が可能です。
レセコンや電子カルテの設定が重要です。
また、特定疾患処方管理加算は、
長期処方が必要な慢性疾患患者に対する適切な処方管理を評価する加算となっています。
■処方箋制度の新たな展開
2022年の診療報酬改定では、リフィル処方箋制度が導入されました。
これにより、医師の処方箋に基づいて薬剤師の判断で反復調剤が可能となり、
患者の利便性向上と医療機関の負担軽減が図られています。
さらに最近では、電子処方箋の運用も開始され、医療DXの推進に向けた取り組みが進んでいます。
■「その他」のその他
「80 その他」の診療区分には、処方箋料以外には、
リハビリテーション、精神科専門療法、放射線治療なども含まれており、
これらの多岐にわたる診療内容について、
それぞれの算定要件を正確に把握し、適切なレセプト作成を行うことが重要です。
疾患別リハビリの種類と対象も確認しておきます。
ちなみに、以下の項目以外では、がんに対するリハビリもありますし、
その他、加算もあります。
心大血管疾患リハビリテーション料であれば、
急性心筋梗塞、狭心症などが対象です。
脳血管疾患等リハビリテーション料であれば。
脳梗塞、脳腫瘍、パーキンソン病、 高次脳機能障害などが対象です。
廃用症候群リハビリテーション料であれば、
急性疾患等に伴う安静による廃用症候群が対象です。
運動器リハビリテーション料であれば、
上・下肢の損傷、四肢麻痺、 運動器の悪性腫瘍などが対象です。
呼吸器リハビリテーション料であれば、
肺炎、肺腫瘍、肺塞栓などが対象です。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。