【1352】PFI(経営形態の一つの形)について

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

1352日目。がみチャンネルより、中神がお届けします(^_^)

今日は、「PFI(経営形態の一つの形)」ということについて、です。
あまり聞きなれない言葉です。私も医療経営士の勉強をするまで認識になかった言葉です。

【はじめに】

そもそも、この言葉が、どの文脈の中で出てきたのかというと、医療経営士テキスト「経営形態」からです。

経営形態の一つの形として、「民間譲渡」ということが考えられます。

民間譲渡が、どのような時に適応されるのかといえば、

・公的医療機関の使命である政策医療や地域医療を担う医療機能や人材や経営マインドがない
・経営健全化の見込みがない
・市町村合併による統廃合で廃止になる

場合など、最終的な手段として、民間に全てを移譲することが考えられます。

【経営形態の比較】

PFI以外の内容であれば、一部適用病院と全部適用病院といった形態が考えられます。
この2つは大きな差はなく、事業管理者の経営手腕や行政側のバックアップ、地域のポジショニングなどに影響を受けることが大きい、とのことです。

そして、今回の本題の「PFI」(プライベート ファイナンス イニシアチブ)です。これは、

・民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づく。
公共施設などの建設、維持管理、運営などを民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う事業手法。

・民間事業者が複数企業で、特定目的会社を結成する。
ペーパーカンパニー。企業等が所有している資産を担保に債券を発行して資金調達する場合などに利用される。
建設機関や維持管理、運営期間にわたって生じる資金を長期分割して支払うことが可能な方法である。

といったようなことが言われます。

PFIの大きな目的は、従来の公共事業より効率的で、質の高い公共サービスを安価で提供すること。
VFM(バリュー フォー マネー)(お金=税金に対する使用価値を最も高める)を達成すること、です。

そして、費用としては、一委託契約となるので、固定費用に分類されます。
SPC(スペシャル パーパス カンパニー)(ある特別の事業を行うために設立された事業会社。)への委託は、費用が割高になりやすい。

その理由は、親会社、子会社等への中間マージンの発生などが発生するから。
その結果、一社の直接委託にかかる費用と比較すると割高になりやすい。

といったことがあげられています。

また、委託契約であるため、どうしても、他人事になりやすい一面もあるように思いますね。
私の病院!と、お得意様!とでは、大きな違いです。

・委託先が示してきた事業計画が適切か
・投資規模や返済計画といった資金計画は問題ないか
・日々の運営に対するモニタリング機能は適切か
・長期契約による弊害ないか

など、チェックが必要です。民間主体のノウハウは活用すべきですが、丸投げではうまくいきません。

そのバランスを大事にしたい!と思う内容でした。

以上です。では、また明日(^-^)v

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。