【1400】「その他費用」ってどんなものか?

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

1400日目。医療経営の森より、中神がお届けします(^_^)

今日のテーマは「主要な費用以外の、「その他費用」ってどんな費用?」。

結論は、「色々あるが、ざっくり言うと固定費。過去や予算と大きくずれた時は要チェック」。

今日は、費用ということについて考えてみます。

月次決算をみて、まず最初に見るものは何でしょうか?

たいてい利益です。
利益とは、顧客への価値の対価でもあり、社会的責任とも言われます。
利益がなければ、その組織は永続できません。
ゴーイングコンサーンとも言われますように、企業は継続するのが前提です。
医療機関であれば、地域に医療・価値を提供し続けるためにも利益が必要です。

その利益は、収益から費用を引いたものです。
いくら大きな収益を出したとしても、それ以上に費用が増えていては利益は減りますし、赤字になります。

よって費用のコントロールは、とても重要です。

その費用の大きなものに4つあります。

人件費
材料費
薬剤費
その他費用です。

今回は、その費用の中でも、「その他費用」について考えています。

その他費用、ということで、いろいろです。
今回、紹介するものは基本的に、固定費に類するものと考えています。

委託費

金額として、大きいものは、委託費ですね。
検査、清掃給食、医事など、様々な委託費があります。
これらは、ある意味、人件費ともいえる部分です。
検査を自前でするのか、清掃を自前でするのか、給食を自前でするのか。
それらが難しいので、委託しています。
人によって行われるものですので、人件費と同等と考える場合もあります。

何を委託しているかは、医療機関ごとに特殊性があります。
その特殊性を踏まえる必要はあります。
一般的な業種を委託しているのであれば、人件費と分けて考えても良いと思います。
医療機関によって違いが出やすいのは、受付・医事部門ですね。
外来の受付を委託している場合もありますし、自前で採用している場合もあると思います。
病院によって、違いが起きやすい部分です。

水道光熱費

次は、水道光熱費ですね。
水道光熱費は、毎月の金額は、おおむね同じでしょう。
もちろん季節変動はありますが、年間通して予測を立てやすい項目です。
世界情勢によって影響は受けますが、基本的に同じと考えたほうが分かりやすいです。
患者、職員の衛生、快適さを維持するために必要な経費です。

消耗品費

三つ目は、消耗品費です。

これも、いろいろです。
ペーパータオル、掃除の小道具、付箋やペンなどの文具、コピー用紙など。
これらも、さほど変動しません。

減価償却費

四つ目は、減価償却費を紹介します。
やや分かりづらい概念です。
建物や医療機器を買ったときに発生するのが減価償却費です。
ただ、1億円の建物を建てたときに、その時だけに費用を立てるのはふさわしくない、という考え方です。
10年20年かけて使用する訳なので、総費用を、その期間で割って、年間や月の費用に按分させます。
現金として購入したり、銀行からの借り入れで購入しています。
キャッシュが出たタイミングや借入れのタイミングと、費用を計上するタイミングが違うので少しわかりづらい概念と思います。

その他

支払い手数料
機器賃貸料
その他経費
消費税

など、いろいろあります。

いろいろありますが、これらの項目が、前年同月や予算と比べて、違いがあるかどうかチェックし、違いが大きいのであれば、その理由を確認しておきたいですね。

本日は、以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)