【1427】財務会計と管理会計の違いを知る
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
中神勇輝です!
1427日目。「病院経営の理論と実践塾」より、日々の学びや気づきをお知らせします(^_^)
しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。
今日は「財務会計と管理会計」の違いについて確認していきたいと思います。
この言葉、聞くと、私は関係ありません!
という方もあるかもしれませんが、ぜひお付き合いください。
財務会計と管理会計という言葉自体、知らない方も多いかもしれません。
私達も家計簿をつけますが、一定のルールみたいなものがあって、家計を管理していると思います。
小さい単位で捉えれば、普段考えたり、計算したりしている内容です。
それらが細かいだけです。
では、財務会計と管理会計の大きな違いは何か?
大きく2つです。
作成手順が決まっているか、決まってないか。
外部に報告する必要があるか、不要か。
この2つが大きな違いといえます。
◆財務会計
会計処理や表示のルールが決まっています。
医療法人会計基準や地方独立行政法人会計基準など、法人によって異なります。
そして、作成した計算書類を都道府県や銀行に報告します。
県庁にいくと、財務状況が記録されていて、閲覧することが可能です。
時間軸は、過去寄りの情報です。
◆管理会計
ルールがありません。
報告も不要です。
診療科別の原価計算は、作成の義務はありません。
ただ、診療科ごとの採算性の確認のために行なっている病院もあるでしょう。
医師の業績評価に使うことも可能でしょう。
ある程度、納得性のある計算方法になっていれば、より有効活用できます。
患者数の分析も、その一つです。
その他、診療報酬の改定シミュレーションや投資事業計画もあります。
ポイントは、「意思決定の材料にする」ということでしょう。
診療報酬であれば、加算取得による差額利益を確認できます。
経営層や幹部層が、今後の病院や部署の方向性を決断する一つの材料になります。
管理会計、実は、普段関わっている内容も多いです。
会計と聞いても嫌がらず、耳を傾けていただくと良いと思います。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)