【1435】地域包括ケアシステムの実現と地域の課題

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

中神勇輝です!

1435日目。「病院経営の理論と実践塾」より、日々の学びや気づきをお知らせします(^_^)

しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。

(こちらは旧年度版です。最新版は、以下からどうぞ。)

今日のテーマは「地域包括ケアシステムの実現と地域の課題」について。

1、人材不足

少子高齢化が進んでいます。

少子高齢化の急激な進行で起こる問題は、以下の通り。

・高齢化であれば、
介護サービスの利用者の増加、病院にかかる患者の増加(医療・介護費の増大)

・少子化であれば、
生産年齢人口の減少、つまり見守る家族や介護職員の不足(少ない人数で多くの高齢者を支えなければいけない)

老老介護は、家族へのケアも必要です。
また、海外の介護職員の登用も考えられるが、日本語や日本の文化の教育など、事業者のコストも重くのしかかります。
外国人の介護スタッフを受け入れる側の日本人の体制も課題です。

2、国の財政の厳しさ

高齢化に伴う人的・財政的負担は、医療保険や介護保険だけでまかないきれない。
よって、医療や介護を必要としない自立が求められます。

現状は、共助がメインですが、今後は、自助が必要となってきます。
しかし、自分のことは自分でする、という意識改革は容易ではありません。
お世話介護からの脱却、運動習慣による健康促進の大事さは分かりますが、
行動を起こさせる難しさがあります。

地域での健康や外出を促進するコミュニティーを作っていくことも大事です。
行政が中心になったり、医療機関が関わったり、地域ごとの違いはありますが、これからの世代は、自ら自分を守る、そんな意識と行動が必要です。

個人的には、これがミソだと思います。
薬に頼らず、自己免疫力を高める、食事、健康、睡眠、これらをいかに整えていくか、健康の大切さは、失ってから分かるものです。
「病気になっても病院にかかればいいや」ではなく、健康を失う前に、健康を守る意識や行動をしたいですよね。

3、在宅での看取りの困難さ

独居の増加は大きな課題です。
介護サービス、支えが必要でしょう。
しかし、同居家族の協力を得られない、という課題もあります。
仕事が忙しくて親の面倒を見れない、親子関係が悪い、金銭的に厳しい、などいろいろな問題があります。

本人や家族が希望しても在宅での生活、看取りを実現できない課題がたくさんあります。

また、施設での生活も同様です。

胃ろうが作られると、受け入れられる施設が限られます。
また、入居者の急変に対応できず、病院へ救急搬送され、病院での延命治療の結果、病院で看取られる、ということもあります。

地域に、人材はあるのか。
人材がなくても自助できるようになっているか、在宅での支えが充足しているか、課題を見据え、重点的なものから取り掛かっていきたいと感じる内容でした。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)