【1447】漢方診療の保険と自費の治療の違い
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中神勇輝です!
1447日目。「病院経営の理論と実践塾」より、日々の学びや気づきをお知らせします(^_^)
しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。
今日のテーマは「漢方診療の保険と自費の治療の違い」について。
保険外診療というテーマの中から、漢方医療について、保険と自費の違いについて考えていましょう。
まず、大前提の確認です。
日本では、混合診療は認められていません。
これは大原則です。
混合診療とは、保険診療と自費診療を混在して行うことをいいます。
同一症状(疾患)に対し、診察料は保険診療で請求しつつ、保険で認められていない治療を同じ診療の中で行う、といったようなことです。
以上を踏まえて、本題に入ります。
漢方医療には、保険と自費診療(保険外診療)があります。
保険診療で認められている生薬や療法には限定があります。
生薬という観点で言えば、単純に品目数が少ないです。ツムラの漢方薬が代表的です。
品質を求めようとすれば、より多くの生薬を使いたいところですが、使えません。
療法も限られています。
保険外診療は、生薬を自由に使えますし、品目数、品質も高くなります。
治療の質が高くなり、幅も広がります。
療法でも、制約から解き放たれますので、様々な治療を組み合わせながら取り組みやすくなります。
ただ、漢方医療において、保険と保険外診療とでは、治療の幅、質、自由度が大きく変わりますが、大きなデメリットがあります。
コストが高くなることです。
自費診療(保険外診療)は、すべての診療を自費で行わなければならないため、継続的な治療を受けるにはどうしてもお金が必要です。
よって、必要性の高い患者でも、ある程度の所得がなければ治療を受けにくい、というのが現状です。
治療を必要とする人に、どのように医療を届けるのか、ということが大きな課題であると感じますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)