【1448】DPC制度と機能評価係数

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

中神勇輝です!

1448日目。「病院経営の理論と実践塾」より、日々の学びや気づきをお知らせします(^_^)

しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。

(こちらは旧年度版です。最新版は、以下からどうぞ。)

今日のテーマは「機能評価係数」について。

DPC制度の中でも重要な「係数」について考えてみましょう。

まず、DPC制度は、包括点数と出来高点数と食事代から構成されます。

◆出来高項目は、手術や内視鏡検査などがあります。

以前の関連記事は、【1445】「DPC請求の仕組み」をご参照ください。

◆包括点数は、「疾患別のDPC点数」、「入院日数」、「係数」、「10円」を掛けて、計算され、請求金額が決まります。

つまり、4つの数字の掛け算で決まります。

その中の「係数」について、取り上げます。

係数には、2つあります。

機能評価係数1は、施設基準ですね。
人員配置や施設等を評価したものです。

機能評価係数2は、複雑性係数や効率性係数、救急医療係数、カバー率係数などがあります。

そのうち、効率性係数を高くするにはどうすれば良いか、という問いでした。

大きく3つ取り上げられています。

1つは、

ベットコントロールの強化

2つは、

DPC2期間(全国平均の入院期間)に期間を超えた患者の退院調整に入る

3つは、

地域包括ケア病棟への急性期からの転棟などが挙げられます。

その他、手術などの多さを評価する複雑性係数や、救急の受け入れを評価する救急医療係数、より多くの疾患を診療できるカバー率係数などもあります。

自院の機能を客観的に評価できる指標とも言えます。
一度、自院の立ち位置を確認してみると良いですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)