【理論と実践】高齢化と多死社会とACP

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令和4年8月11日 病院経営の理論と実践 1551号

■高齢化と多死社会とACP

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

昨日は1日お休みでした。
子供の夏休みということもあり、子供と過ごしていましたが、暑いので、体調管理必須ですね。

さて、本題です。

少子高齢化社会という内容について考えてみたいと思います。

日本の政策論の基本となる部分ですね。

出生率が低下して子供の割合が低下する少子化、平均寿命が延びて高齢者の割合が高くなる高齢化が同時に進む状態のことです。

ここから出てくる大きな課題は、経済の生産性の低下や、医療費の増加といったことがあります。

2019年時点の65歳以上人口は約3600万人。
高齢化率は28%です。
2025年には30%に達し、2010 40人では35%を超える予測がされています。

ここでポイントとなるのは、平均寿命と、健康寿命という考え方です。

平均寿命も大事ですし、健康寿命という考え方も大事です。
健康寿命とは、元気に自立して日常生活を送ることができる期間のことです。

自分のことは自分でできる自助、
また、地域と助け合う共助、
そういったような個人、社会になっていくということですね。

そして、多死社会とも言われます。
人口減少が加速します。
2010年の年間死亡者数は、120万人。
2025年までに5年間ごとに約10万人ずつ増えていく。
団塊の世代が80歳代後半となる2030年代には年間で約160万人を超える、とのことです。
その中で、遺産の扱いや看取りの場所、家族のケアの負担、火葬場など、社会インフラの問題も出てきます。

つまり、多死社会になります。
最期まで尊厳を尊重した人間の生き方に着目した最適な医療やケアが行われるべきか?

「終末期医療」という名前は、「人生の最終段階における医療」という表現に改められて、
アドバンスケアプランニング(ACP)という考え方、人生会議、ということが話題になってきていますね。

少子高齢化で起きてくる問題は社会財政も大きいですが、
それだけ多くの人が死に至ることが多くなっていくという点で、
人間の尊厳を尊重した生き方を支援できるかどうが、社会の課題でもあり、
医療や介護の現場でも課題になってきていますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)