【理論と実践】経営理念の浸透と、その効果

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令和4年12月28日 病院経営の理論と実践 1690号

■経営理念の浸透と、その効果

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

本日も中小企業白書の学びのシェアです。
昨日は経営理念・ビジョンの内容の明確さについて。


今日は、経営理念・ビジョンの浸透、です!

・経営理念・ビジョンに対する従業員の受け止め方

(1)認知
(2)理解
(3)共感・共鳴
(4)行動への結びつき

という4段階に分けて確認 。

従業員が理解している企業は8割以上。
他方で、従業員の自律的な行動にまで結びついている企業は5割を下回っている。
第2条件である「共有」すなわち組織における浸透を課題とする企業は少なくない。

経営理念・ビジョンの浸透による効果として、生産性の上昇幅が大 きい。
企業業績にもプラスの効果が生まれている可能性が考えられる。
明確な自社の存在意義やゴールを明示することで、組織を一体化させている。

→自分の病院の理念、知っているけど、いまいち理解できていない、ということは多いと思います。
なんとなくうろ覚えだったり、こんなもんだろう、という理解。
第二段階である理解を超えずして、第三段階である共感に結びつくことはないでしょう。
ましていわんや、具体的な行動は起きません。
一人一人の共感の程度が違うので、届ける医療サービス・接遇等にも差が出るのは必然です。
その差を、どう埋めるのか、ということが課題ですね。
その取り組み例を確認してみましょう。

・浸透への取り組み

全社的に浸透している企業は、
「経営者からの積極的なメッセージの発信」 を重視する割合が高い。
浸透していない企業は、従業員からの共感・共鳴を得られる内容に再構築していくことも有力な選択肢。
その他の取り組みとして、従業員との日々のコミュニ ケーションでの啓もう」に5割以上。
理解度の底上げは、浸透尺度を高める一因となると考えられる。
社員の意見を通じて納得感のある経営理念・ビジョンを再整備・発展させていくヒントにもつながっている。
社内研修などを通じた教育も重要。

→経営トップからのメッセージが一番重視されていますね。
そのメッセージの機会は、朝礼なのか、研修会なのか、普段のコミュニケーションなのか、色々な機会があります。
伝えて、反応を見て聞いて、相手に伝わる内容・方法を模索していくことが必要です。
企画という立場で考えると、そんな場を、どのように設定し、盛り上げていくか、という視点・行動が重要と感じます。

・浸透の効果

自律的な働き方の実現やモチベーション向上を実感する割合は全社的に浸透している状況に近づくほど、高い傾向である。
また、自社に対するエンゲージメントの高まりも見て取れる。
経営理念・ビジョンが浸透したことで、従業員の行動変容につながり職場の活性化に寄与している様子がうかがえる。

組織全体がステークホルダーとの関係を意識した企業活動を行った結果、対外的な関係強化につながる。
経営理念の浸透には、経営者からの明確なメッセージの発信や従業員との小まめな意思疎通による啓もう、社内教育の実践が有効。

→その病院が目指す医療を、どれだけ共感してもらえているか、の大事さが改めて分かります。
そのための病院としての取り組み、中間層の役割なども併せて考える必要があります。
職員の立場から、より行動変容につながる、伝わる、一歩進んだ具体的な内容にしたい、と感じますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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