【理論と実践】海外展開と、その課題は?

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令和5年1月4日 病院経営の理論と実践 1697号

■海外展開と、その課題は?

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

最近は、中小企業白書を通して、医療・介護業界を知る、という進め方をしています。

今日は、「中小企業が対応を迫られる外部環境 1、海外展開 」です!

●海外需要と直接輸入・直接投資

我が国の人口が減少する中で、成長を目指していく企業においては
海外需要の獲得は重要である。

インバウンド需要は、
2011 年から 2019 年にかけて一貫して増加傾向で推移していたものの、
2020年の感染症流行以降大幅に減少。

直接輸出、直接投資企業の割合は、
中小企業では、長期的には増加傾向であったものの、足元(現在)ではおおむね横ばい。
(大企業は足元でも増えている。)

とあります。

医療法人は、基本的に地域に根ざしています。
また、製品を販売する訳ではありません。
よって、海外展開は考えにくいのが実際です。
外国人の患者さんを旅行者として事業展開する、ということも考えられますが、
事業化には相当な苦労が必要です。
ある程度の経済力、人的資源を有していることが求められそうです。

海外展開に取り組む際に、中小企業庁やJETRO、中小機構が支援しています。
中身を確認することで、発見があるかもしれませんね。

●課題

既に海外展開を実施している企業、
現在海外展開を実施していない企業ともに
最も強く感じている課題は「販売先の確保」。

感染症流行以降、生活様式 の変化などにより、
EC(電子商取引)の市場規 模が世界的に拡大しており、
国境を越えた取引(越境 EC)も活発化。
対アメリカも増えているが、対中国が急増している。

とあります。

共通する課題ですね。
どれだけ良い商品があっても、どこに販売するか、課題です。

どれだけ良い医療を提供していても、医療は地域性が高いです。
オンラインによる診療であれば、海外の患者さんにも提供できますが、
ニーズをいかにキャッチするか、自前だけで準備するのは大変です。
どのように情報を集め、どのような医療を提供しているか、の周知などの支援が必要でしょう。

●販売活動の変化

販売活動のうち、ECを利用している割合は、中小企業において特に増加している。

当面はインバウンド需要の獲得は見込みづらい状況にあるため、
足元での感染症の影響などを踏まえ、
実際に市場規模が拡大しつつある越境 ECを含め輸出などの海外展開を検討。

とあります。

事業の成長のために海外展開は重要。
しかし、同じようなやり方では通用しないので、対策を練る必要があります。
新しい市場にどのように飛び込んでいくのか、興味深い内容でした。

ちなみに、医療介護業界において、海外は、販売先というより、
人材の獲得先として考えている病院は増えてきていると思います。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。